2016年03月31日

【楽曲解説】プロデューサーによるミニアルバム「restart」楽曲解説その2

前回に引き続き、豊田アイドル映画プロジェクト「restart」Soundtarck&Moviesの楽曲について、プロデューサーのみなさんにお話しを伺いました。

――5曲目は「スタート〜神様には前髪しかない〜(ORIGIN)」について。この曲は、Star☆T初のセルフカバー曲ですね。
清水:プロデュースの正木さんが年度末でどうしても忙しいということで、私が代わりに経緯をお話しします。映画「Documentary of Star☆T〜誰がモナカを食べたのか〜」はドキュメンタリードラマということで、メンバーもほぼ全員出ますし、これまでの楽曲も劇中で何曲か使うとのことで、新曲ではなく、リアレンジしたセルフカバーがいいかなと、10月の打ち合わせの時に提案しまして。いろいろ案のある中で、正木さんが「この曲は4年前に作った時から、もっとこうしたかったなと思うところの多い曲なんだよね」と言われて、じゃあセルフカバーしましょうと。
――アコギ中心で温かくて、元のアレンジと似ているようで、実は雰囲気や印象が大分違いますね。
清水:そうですね、木蓮堂感がありますね。前とはガラッと違うほうが・・・と色々試行錯誤してもらっちゃったんですが、最後は4年前の原点に帰ってください!と。マスタリングが終わって「タイトルどうしましょう?」となったんですが、ある意味4年前のバージョンのさらに元のバージョンに遡ったということで(ORIGIN)と付けました。歌も本CDでは唯一全員で歌っている曲です。

――6曲目は清水さんプロデュースの「君に夢中ということは、君が必要で、愛しているということ」についてお願いします。
清水:これまでも、私の楽曲は、新しく作った曲と、以前に作ったものを引っ張り出してきてる曲とに分かれるですが、この曲はかなり若い頃、アマチュアバンドをやっていた20代前半に作った曲です。フェイバリットアーティストを挙げよ、と言われると、ジョン・レノンとポール・ウェラーとなるんですが、この曲はもうもろポール・ウェラーですね(笑)、ソロワークの初期の頃「Wild Wood」とか「スタンリーロード」とか。ジャムもスタイルカウンシルも好きなんですが、ソロワーク初期の頃が一番好きなんです。アレンジも作った当時とほとんど変わってません。
――ほぼ、ドラム、ベース、ギター、オルガンのみのバンドアレンジですね。
清水:こんな渋い曲を収録しちゃうところまで来たんだな、と妙な感慨がありますね(笑)。Star☆Tの最初の頃だったらとてもこんな曲入れられないです。
そういえば、久しぶりにベースを手弾きしたんです、すぐ指の皮がめくれましたが(笑)。歌詞もほとんど変えてません、なので、若い頃の熱い感じが出ちゃってますね。恥ずかしいけど、まあ、この曲にはこの歌詞が合うかなと。だから、いつか生バンドでやりたい曲ですね。
「豊田の星」の主題歌にしたので、ボーカルは主演でもある橋本佳那をメインに据えて、牧野凪紗がサポートで。ライブを想定してかなりキーを高くしてますので、レコーディングはかなり難航しましたが、なんとか妥協せずにやれました。

――6曲目は「Hello Goodbye」について。再び和香さんに加わってもらいます。
和香:この曲は最初から「タイトル“ハローグッバイ”マストで!」って依頼でした。“ハローグッバイ”のフレーズをサビの最後にもってくると最初に決めて作りました。楽曲は、初期のユーミン風というオーダーでしたね。私(たち?)はどうしても、曲にどこか懐かしさを求められる事が多いと思うので、メロディは歌謡曲を意識したり、歌詞も素朴な感じをねらって出してます。
前半、楽しくのどかに過ごした日々、サビのイメージはそれまでと一転してI Have Nothingみたいなドラマチックな展開を考えました。当初「歌詞は 映画そのままでなくてよいです」とも聞いてたので、敢えて少し違う話にしたんですけど、概ね出来上がってから、監督が歌詞を見たいとのことで、監督から修正案が送られてきて、取り入れさせて頂いて、結果、前向きな歌詞にできました。聴きどころは・・・、その、出演Star☆Tメンバーの名前が入ってる部分ですね、これは監督のアイディアです。
清水:とてもシンプルでありながら、実は楽曲としては複雑で・・・と、個人的にはこれまでの和香さんの曲でも1、2を争う好きな曲ですね。デモを聞いた当初から「この曲はアルバムのラストを飾る曲だな」と決めてました。
和香:とにかくどれも、映画・映像を観ずに、曲を書くという無茶振り…>_<。
清水:すみません・・・、なかなかタイトなスケジュールで。
和香:レコーディングが終わってから映画を観させてもらって、「映像を観てからならもっと良いものにできたのに‼」なんて愚痴を言いつつ(笑)、でも、あらためて映画、ストーリーの中の音楽の重要性を実感することができました。豊田の風景の中で繰り広げられるすてきな作品の中で曲が流れて、とても光栄です。

――いよいよ最後は、収録では1曲目の「Restart!」について、プロデュ―サーの菊池さんに再び登場いただきます。
菊池:この曲は、このミニアルバムの中で最後に出来上がった曲ですね。
清水:DVDとセットのミニアルバムといえども、6曲じゃあちょっと少ないなと思いつつ、6曲が出そろってからどうしようか考えよう・・・と先延ばしをしつつ・・・。
菊池:映画の主題歌ではない全体のテーマソング的なものをプラスワンで入れれたら・・・というのは企画段階で伺っていましたが、その時点でどんな曲にするかなどは決まってなかったですよね。
清水:はい。それで、6曲が出そろって俯瞰して聞いてみた時に、やっぱりテーマ曲が欲しい、それもCDのオープニング曲にしたい、と思って、菊池さんに「もう1曲お願いします!」と。依頼したのは、もう年末ぎりぎりくらいでしたね、他の曲のボーカルレコーディングは年明けすぐの予定だったんですが、この曲のレコーディングはもっと遅くてもいいのでと。
菊池:マスタ完成までに色々とギリギリになってしまいご迷惑をおかけしましたm(_ _)m
清水:いえいえ、こちらこそかなりタイトな依頼で、申し訳なかったです。プロジェクトのテーマも決まった頃で、テーマは「restart」でとだけお願いして。
菊池:依頼をいただいた際「曲調や歌詞の雰囲気など全て自由」と、かつて無いほど自由なオーダーでした(笑)。そこで僕の頭の中で検討を重ねることになります。いわゆるアゲ系のハイテンポな曲は前作で「ハイブリッドガールU」がそれを実現しましたし、今回は主に映画の主題歌ということでバラード系が多めなラインナップということもあり、自分なりにバランスを考え「ミドルテンポでノリもあるディスコ系の曲調」という構想がおぼろげながら頭の中に浮かんできました。
清水Pにもその旨をお話しした際「その線でいきましょう」とおっしゃっていただき、本格的にその曲調で作成をすることに決め、共同で製作した松中にも提案してみました。その後、年末年始にかけて様々なディスコ系の曲を聴いたり、様々な角度で松中と話し合い(時には激しいやりとりも…苦笑)、その結果2人がそれぞれラフなモチーフを作り始めました。
ディスコ系の曲はノリは良いですが、どうしてもナイトクラブ的な夜のイメージがあり「restart」の前向きなイメージとは重なりにくく、そのあたりが苦労した点です。
結果的に、A、Bメロは菊池、サビは松中という組み合わせの曲で決定して、ギターの木曽さんにも良いテイクをいただき(アコースティックからロック、ファンクなどマルチなギターの才能をお持ちで非常に助かりました)曲が形になっていきました。
また、組み立ての時点で三者がバラバラな場所でモチーフを作りデータを送り合い、ネットでの遠隔作曲を行ったという点も、Star☆Tの楽曲では初めての試みで、楽しみながら作成ができました。
歌詞もちょっと今までに無いスタンスで作ろうと思い、掛け合いをふんだんに用いて「紆余曲折や葛藤を包み隠さずもがきながらも、仲間や親しい人と支え合いそれぞれの道を進む」というストーリーを描いてみました。
組み合わせという形で作曲をしたのは初めての試みでしたので、曲自体は非常に複雑な動きをしていますが、僕のイメージしていた(爽やかで前向きなディスコノリな)曲は実現できたかな、と思います。
清水:この曲がオープニングに入ったことで、全体に1本芯か通ったというか、締まった感じがします。バラバラな主題歌集ではなくアルバムとしてもまとまりが出たかなと。ボーカルも4人に絞ってレコーディングしました。
菊池:ボーカルは安藤笑さん、嶋ア友莉亜さん、牧野凪紗さん、朝空詩珠紅さんです。上記でも述べたように複雑な構成の歌なので、覚えるのも大変だったかと思います。特にハモリパート(高音がえみちゃん、低音がなぁちゃんです)は特に頑張っていただきました。高すぎたり低すぎたら構成変えるので無理しなくても良いですよ〜とこちらが言っても「出ます、大丈夫です」と二人ともキリっと断言していました(笑)。
この曲が聴いてくださった方へ、どういう印象で届くか楽しみに見守っていきたいと思っています。

――それでは、最後にCDをお聞きのみなさんにメッセージを。
清水:前作の「モノクロームデイズ」が10曲収録!集大成!とフルスロットルで作ったのに比べると、本作はふっと力を抜いて、平常心で出来上がった感じがします。シンプルで決して派手ではないですが、全体的に生音感があって、柔らかくて、ある意味一番Star☆Tのコアな部分が出てるかなと。アイドルらしさはないですが・・・(汗)。映画の手作り感に呼応したところもあると思うので、映画を観て聴てもらってもいいし、もちろんアルバムとして聴てもらってもいいし、スルメを噛みしめるようにじわっと聴いてもらえるとありがたいです。
posted by Star☆T at 20:10| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック