2019年08月30日

【楽曲解説】プロデューサーによるStar☆TSOLO10プロジェクト楽曲解説その3(近藤実希「この世界にソウルを放て」、和久田朱里「Summer Glow」、浜川一愛「はつこい」、瑠果「Dream it, Wish it, Do it! 〜夢見ろ・望め・実行せよ!〜」)

メンバー10人が豊田ゆかりのアーティスト10組とタッグを組んでソロ曲10曲を制作したStar☆TSOLO10について、各楽曲について、制作者のみなさんにお話しを伺いました。その3。
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― 続いて、近藤実希「この世界にソウルを放て」制作の清水Pです。
清水:今年の2月に発表したシングル「ご当地ソング」をどういう方向性でいくか検討するため、昨年後半色々最近のJ-POPを聴いてたんですが、その中にtofubeatsさんがありまして、個人的にもとても気に入りまして。
これまでは基本ロック系で、ディスコとかEDMとかほとんど聴いてこなかったので、Star☆Tの曲を作る時もキック(バスドラム)4つ打ちの曲は作ってこなかった、というか作れなかったんですね。でも、tofubeatsさん聴いたら4つ打ちリズムがスーッと体の中に入ってきたというか(笑)、「あ、4つ打ち作れそう」ってその時冒頭のフレーズをぱぱっと作ったんです。「ご当地ソング」には私の曲収録予定はなかったので、途中まででほってあったんですが。で、ソロプロジェクトやることになり、あの曲やりたいなと。いつもなら私はなるべく曲作らないで済ませたいんですが、今回は珍しくあの曲を完成させたいって思いまして、10曲の中にこそっと入れて(笑)。
でも、これまでに作ったことのない新しい挑戦ではあったんですが、いつもの悪い癖で、作ってる内に段々ファンクっぽくなってきたんで、これはプリンスを聴かねばと古いCDを引っ張り出したりして…、冒頭のギターは完全にプリンスの「KISS」ですね、もうそれがやりたいだけという(笑)。GENTさんに「KISS」そのままで入れてくださいって。結局なんとなくノスタルジックな感じが出ちゃいましたね〜。
― ギターはGENTさんが弾いてらっしゃいますね。
GENT:最初にデモをいただいたときに、ワウのギターをお願いしますっていう依頼だったので、まじか!って少し焦りました(笑)。ステージで動き回りたい僕は滅多にワウなんて踏まないので、だいぶ練習しました(笑)。でも普段やらないことが出来たのでこれもいい機会になりました。
それで、たまたまなんですが、カッティングの歯切れのいい音が出るように僕のESPの白いギターにピックアップのタップスイッチをつけて改造したタイミングでこの曲をレコーディングしたので、よりいい感じのサウンドで録れたと思います。
― ボーカルについて
清水:オーディションで、6期生からは近藤実希と瑠果が残ったんですが、この2人はこれまでパートソロの経験もなくて未知数だったんで、組み合わせは私と菊池さんで担当しようと思いまして。で、この曲が歌えそうな張り声系の近藤を私が担当して、瑠果を菊池さんにお願いして、という決め方をしました。
始めてのソロレコーディングで大分緊張してましたね、下ハモとか苦労してました。でもいい意味で粗削りな感じが出せたんじゃないかと思います。ところどころダブルっぽくするとか深井さんも色々ミックスで工夫してくれてますね。最後のファルセットは本当は地声で入れて欲しかったんですがレコーディング時に出ないってなって…ライブでは出るようになるように期待してますよ。

― 続いて、和久田朱里「Summer Glow」制作の木蓮堂 正木さんです。
正木:今回初の個人アテ書きということで、まず他のメンバーの楽曲との差別化をどうするべきかと考えました。今までの制作では、全体のコンセプトがあったり、以前とは違うものをと言う、ざっくりしたイメージがあってのスタートでしたが、ソロ曲であり、そういう意味では、他の誰とも違うものを出さなくてはいけないなと思いました。
あかりんは、最年長で、リーダーで、最古参でもあるため、ファンの皆さんが持っている固定されたイメージもあるでしょうから、それを壊さずに、なお新しい側面が出せないかと考える中で、あかりんとはいったいどんな女性なんだろうと、和香と深く語り合いました。
そんな中で、まず大人というキーワードは必要だろうと言うことになったのですが、いくらメンバーの中では最年長とは言え、私たちにとっては娘と言ってもおかしくない年齢のため、父親のような気持から“セクシー番長”路線はやめさせようと言うことになりました(笑)(本人も“私の水着姿には需要がない”と言っていましたが、それは謙遜かと….)。本当はユーロビートやソウルと言った、ディスコ曲で番長っぷりを披露とも考えたのですが、そのあたりは今回初参加のEmiliowlさんや、絶対ダンスミュージックでくるでしょ?というTUT-1026さんとかぶったら、正直かなわないなと言うのもあって、早々に却下となりました。
そして次に出てきたのは、ドライビングミュージックと言うキーワード。
コングラやモノクロのMVの中でも、あかりんが車の運転をしているシーンがありますし、Star☆Tのメンバーの中では、唯一そんなイメージがあるのではないかと…。それと、配信限定リリースではあるが、MVは制作するということだったので、他のメンバーとは違った雰囲気が出せると言う狙いもありました。
歌詞の内容に関しては、相当深い討論を和香としたのですが、長くなるのでそれは別の機会に…。簡潔に言えば、いつも一緒にいないと不安になる二人が、お互いを信じ合って、会えない時も信じ合えるように、二人で階段を一段昇る話です(ハローグッバイや、二人の散歩道に出てくる恋人同士が、ずっと仲良くいられますようにと言う願いを込めています)。
― ボーカルレコーディングについて。
正木:あかりんの音域は比較的低めで、そういう意味では和香もイメージしやすかったのではないかと思います。あかりんにも「低い曲をありがとうございます」と言われましたが、今までの楽曲では随分と苦労していたのかな?(笑)きっちり練習して来てくれて、頑張って録音してくれました。
余談ですが、低めのキィに設定したことで、仮歌録音時に和香のボーカリスト根性&ハモラー気質に火がつき、結果多重コーラスをパートをいれることになりました。イメージはまんま山下達郎さんです。
このパートのレコーディングに関しては、ボーカルトラックが完成してから、後日実費でVoxBoxスタジオを押さえ、コーラスをすべて録音し直すという和香としては珍しい気合いの入れっぷりでした(笑)(自分たちでコーラスパートを歌ったのは、実は今回が初めてでした)。
― 曲の聴きどころを。
正木:80年代シティポップが再評価されていますが、そのど真ん中を狙いました。当時を知っている人たちは“ニヤリ”とし、知らない人は“新しい”と感じてくれたらと思います。良い意味で、あかりんの新しい一面が出せたのではないかと思っています。
― 告知などありましたら。
正木:大きなイベント出演などは当面ありませんが、今年こそは自分たちの音源を制作したいと思っています。Star☆T共々、木蓮堂もよろしくお願い致します。


― 続いて、浜川一愛「はつこい」制作の仲村屋さんです。
仲村屋:ちなりちゃんとはレコーディングまで面識がありませんでしたので、ボーカルレッスンで会う機会のあったあかりんや、しずく、みきから人となりや、メンバーから見た歌唱力などリサーチさせてもらっていました。また、出来るだけちなりちゃんが歌いたくなるような曲にしようと思っていたので清水さんを通して、ちなりちゃんが好きなアーティストや曲なども伺いました。後にも先にも「ソロデビュー曲」は一生に1曲ですので、等身大の気持ちで歌える内容を、という思いから「初めての恋」を題材に制作しました。
― ボーカルレコーディングについて。
仲村屋:レコーディングは、驚くほどスムーズに進行できました。練習段階の歌唱を事前に送っていただいた時点で、楽曲の内容を良く理解してくれているのが伝わってきたし少ない練習期間で、良く歌いこんでくれているのも伝わって、素直に提供しがいがある子だなと嬉しく感じました。レコーディングでは、「試しにこういう歌い方もしてみて欲しい」というディレクションもさせてもらってすぐ対応できたちなりちゃんに、今後の伸びしろを感じました。大胆にも、繊細にも歌える子なので、これからもいろんな楽曲で活躍して欲しいです。
― 曲の聴きどころについて。
仲村屋:清水さんからは「好きに作ってもらっていい」ということでしたので仲村屋といえば「ピアノサウンド」にしたいと思い派手なアレンジにはせず、ピアノと歌のみのシンプルな構成で制作しました。10代の今だからこそ残しておける、ちなりちゃんの瑞々しい感情を、歌声から感じて欲しいです。
清水:仲村屋さんは「メロウ」の時に「ムーンライトパレード」を提供いただいて、でもアイドル曲をという要望にちょっと無理させちゃったかなという気持ちもあって、今回はこれぞ仲村屋というシンプルなピアノバラードをいただいて、やっぱりいいなぁと。
ソロ曲作ってくださいっていうとバラード曲作る人が多いかなぁなんてのは全くの杞憂で、最終的にはバラードは仲村屋さんのみだったんdすが、まっすぐなバラードが1曲入って、10曲全体も締まったなぁと思います。浜川は、今まさに成長株ですね、「ご当地ソング」収録の「私たちの散歩道」でも初めて落ちサビをソロで歌ってますが、その時からもさらに成長してると思います。アップテンポの曲も力強く歌えるようになって欲しいですね、ライブで歌う機会を増やしていきたいなぁと思っているところです。
― 告知などありましたら。
仲村屋:この度、ありがたいことに第一子を授かりましたので、仲村屋は年内で産休・育休に入らせていただきます。仲村屋としてのライブ出演は難しくなりますが、今後もご縁があればStar☆Tの皆さんに楽曲提供で関わっていきたいと思っているので引き続き、母子ともに変わらぬ応援をよろしくお願いします。

― 最後は、瑠果「Dream it, Wish it, Do it! 〜夢見ろ・望め・実行せよ!〜」制作の菊池卓也さんです。
菊池:ソロプロジェクトのお話について、当初の計画のお知らせにて松中とともに把握しておりました(10人ほどのソロ、と)。清水Pとしては共同での制作を念頭に置かれておられたようでしたが、「キミシカイナイ」の件で上述したように、松中自身がほぼ曲を形に出来る状態でしたので、僕は別で動こうかと何となく考えていました。ちょうど5月の年度末打ち上げの時にその旨をお伝えした際、快諾いただいた(やや強引だったかも…笑)ということで、ソロテンの名前が付いたように思います。
瑠果さんについては、レコーディングやソロなどの経験がほぼ無い状態とのことでしたので、歌い上げる曲というより、サウンドとボーカルが相乗効果になるような曲が良いなぁと思い、去年の牧野凪紗さんソロでソウルっぽい曲を作ったように洋楽的な曲を作ろうとはぼんやりと考えていました。
そこで瑠果さんよりご挨拶の連絡をいただいた際、
菊「テイラースウィフト的な洋楽っぽい曲を考えていますが、どんなジャンルが好きですか?」
瑠「はい!Jポップが好きです!」
菊「…(汗)分かりました!混ぜ合わせた感じで作ります!」といったやり取りがありました(笑)。
最初はコッテコテの歌謡曲にしようかとも思いましたが、瑠果さんのイメージに合う曲…他の方がまずやらないであろう曲…できれば洋楽的な…頭の中で色んな音が出ては消えたりして時間が経っていきました。
最終的にオシャレとかカッコいい曲!というよりも旅や挑戦や成長、チャレンジしていこうぜ!感の野生的な曲が浮かび、そこからはパッと曲が出来上がりました(それでも遅めでしたが…汗)。
上記のイメージをお伝えした上でデモをお送りしたところ、次の日には歌詞の素案が送られてきてビックリしました。なんて早い…!
数日後には自身で手直しされ曲名まで付いたほぼ完成形の歌詞と仮歌が送られてきて、清水Pも「手直ししていません」とさらにビックリしました。
清水:客観的に見てどんな曲を作るのか予想がつかないのは菊池さんと私だと思うんですが(笑)、この曲もちょっと想像できなかったですね。「ファンタジーメモリーズ」「赤く塗れ、焔を焦がせ」等々ポップスを一旦ばらして再構築するようなそういう境地に菊池さんが入ってきているような。でいてポップスとして聴きやすい。今回の10曲は配信時アルバムとして登録したので曲順を決めたのですが(この楽曲解説が曲順どおりとなってます)「この曲が最後だな」というのはすぐ決まりました、間に入ると多分あとの曲が負けちゃうなぁと。
― ボーカルレコーディングについて。
菊池:瑠果さんはとても緊張している様子でした。他の方の曲が割とスッとレコーディングが進んでいった中で、ディレクションに時間がかかることを想定して一番最後に録音させていただきました。出来るだけ瑠果さんの歌詞を崩さず、パートの入れ替えや字余りなど軽く変更した程度でほとんどは彼女自身が歌いながらフレージングを作っていった感じです。その際にオペレーターの深井さんや清水Pも一緒にアドバイスや指示などをしていただきとても心強かったです(“Bustle”を“バステル”と歌っているのはココだけの話です(小声)造語的なイメージで敢えて変えませんでした)(笑)。
バックコーラスは当日に「こういう音程で歌って!」などとなかなかムリを言いましたが瑠果さんも粘り強くチャレンジしていただき、個人的にはあっという間に終わった!と思ったら2時間くらい経っていました(笑)すみません…。
清水:朝空曲のところでも言いましたが、この曲の歌詞については本当にあっという間に本人が書いてきまして、手直しは全くしてません。譜割りがちょっと強引かなぁというところもありましたが、角をとって丸くしてしまってもなぁという気持ちもあり敢えて直さなかったのでレコーディング時には菊池さんにも手間をとらせました(汗)。でもそういうゴツゴツ感も曲と合ってて…といい風に取ってもらえればです(汗)。
― 曲の聴きどことについて。
菊池:世界を冒険しながら成長していく…その過程を曲に押し出してみました。瑠果さんのソロやStar☆Tでの経験、というダブルミーニングでもあります。雰囲気を出すためバックでマーチングドラムがずっと鳴っています。歌がメインのソロ曲ということで長い間奏は無く3コーラスというちょっと変則的な構成です。
Aメロは砂漠や王国、北方など世界音楽的なものを(安易に)取り入れたサウンドです。バックサウンドの鳴り物やパーカッション、コーラスも雰囲気に合わせて変えています。
Bメロは落ちメロ含めた難しいパートかと思いますが、音数を少なくして旅の過酷さや苦難をイメージしています。
サビは一気に開放感が溢れ出していきます。コーラスもいわゆる上下ハモりだけではなく、コード音をなぞったアカペラ的なコーラスをチャレンジしていただき入れてみました。広い世界を旅しているイメージが伝われば幸いです。
僕は曲は作りましたが、題名や歌詞、フレージングはほぼ瑠果さんが作り上げたこともあり、共同プロデュースという形でクレジットに入れさせていただきました。ありがとうございます。

― みなさんありがとうございました。最後に改めて清水Pからみなさんにメッセージを。
清水:10人のソロ10曲を一斉に作るというかなり無謀なプロジェクトでしたが…無事に発表できて感無量です!本当にいろんなジャンル・タイプの曲が揃って、どの曲も高いクオリティがあって、アルバムではないですが10曲通して聴いても楽しめるオムニバスになったなぁと。楽曲提供いただいたみなさんには本当に感謝してます。個人的にはStar☆Tのこれまでで一番好きですね、趣味的に。アルバムだとトータル的なことを考えてしまいますが、それがない分、それぞれ自由に好きなように制作いただいたのがいい方に出たのかなと思います。
もちろん、メンバーの歌唱力も上がってきていて、ソロを歌えるメンバーが揃ってきたということもあります。ライブ沸きする曲は少ないかもしれませんが、生活の中でふっと聴いてもらえるといいなぁと思います、好きなアイドルの曲としてだけでなく楽曲としても。そういうことも含めての配信限定なので。
それと、ミュージッククリップも10曲全部作っていく予定ですので、こちらもどうぞお楽しみに。
Star☆Tともども、楽曲制作いただいた豊田にゆかりのアーティストの方々についてもこれからも応援よろしくお願いいたします。

楽曲解説その1(全体について、松中啓憲 牧野凪紗「キミシカイナイ」、嶋ア友莉亜「Escape」)
楽曲解説その3(近藤実希「この世界にソウルを放て」、和久田朱里「Summer Glow」、浜川一愛「はつこい」、瑠果「Dream it, Wish it, Do it! 〜夢見ろ・望め・実行せよ!〜」)
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【楽曲解説】プロデューサーによるStar☆TSOLO10プロジェクト楽曲解説その2(朝空詩珠紅「私だけの夢」、misola「Dance With Me」、荒武彩音「Glorious Future」、萩野陽向子「笑って。」)

メンバー10人が豊田ゆかりのアーティスト10組とタッグを組んでソロ曲10曲を制作したStar☆TSOLO10について、各楽曲について、制作者のみなさんにお話しを伺いました。その2です。
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― 続いて、朝空詩珠紅「私だけの夢」制作の藤村のりおさんです。
藤村:まず、今回もまた声をかけていただきありがとうございました。とても嬉しかったです。そして何と言っても、企画内容が面白く、清水さん、さすがと言う感じでした(笑)。
清水:いえいえ、藤村さんは「メロウ」収録の「恋するマーメイド」、牧野凪紗ソロ「STORY」に続く楽曲提供で、これまではいろいろ要望をした上での依頼だったので、今回は思いっきりやりたい曲をやってもらおうと。
藤村:歌ってくださるのが朝空さんと聞いて、「恋するマーメド」の時にメインで歌ってくださっていて、とてもステキな歌声だったので不安なく制作に入れました。ただ、曲の方向性を考える際とても悩みました。優しい声をしているので、期待を裏切り力強い感じにするか、優しい可愛らしい曲にするか。悩んだ挙句、どちらも出せたらいいなと思い、この曲が出来ました。
明るいようで悲しい、強いようで弱い。そんな、感じか伝わってくれれば幸いです。
清水:今回の10曲は本当に色んなジャンルの曲が揃ったんですが、いわゆるアイドル曲ってこの曲だけなんですよね、結局藤村さんは自分の好みを押さえてアイドルに寄せてくれたなと(謝)。明るいようで悲しい、強いようで弱い、確かにそうですね、歌謡曲っぽいノスタルジー感もありつつ今風でもある、生バンドでこの曲やったら結構パワフルな曲になりますよね、これぞ藤村ポップスだなと思いました。
作詞についていうと、今回10曲中3曲が歌うメンバー自身で作詞しているのですが、3人とも作詞初挑戦で、さらに進み方も三者三様で。「Dream it, Wish it, Do it! 〜夢見ろ・望め・実行せよ!〜」の瑠果は、デモ到着が遅くてヤキモキしてたんですがデモがきたらパッと一晩で書いてきて、ざっくり大まかな内容的なアドバイスをしただけでもう1回書き直して完成で、私の直しは全然入ってません。「Glorious Future」の荒武彩音は、テーマはどうしたらいいかとか、細かい部分についても何回もやりとりして、作曲のGENTさんの意見も聞いたりしてかなり時間をかけて完成したんですが、こちらも直接私の直しは入ってません。で、朝空「私だけの夢」ですが、本人に書きたい内容ははっきりあるようなんだけどうまく歌詞にできなくて、レコーディングギリギリになってしまったので1コーラスと半分くらいの言葉から私が肉付けして…完成させたという経緯でした。でも、この歌が一番本人が書いたっぽいんですよね、自伝的でストレートで。私もサポートながら「いい詩ができたな」という手ごたえというか満足感がありました。曲と詞と歌がピタッと寄り添っている感じというか。
歌も、朝空の歌はストレートで優しい声だけど、ややもすると感情の起伏が歌い分けられないところがこれまではあったんですが、今回は全然そんなことなくて、とてもエモーショナルに気持ちが伝わってくるボーカルです。自分で書いた詞ということもあるし、息遣いとかも丁寧にレコーディングの深井さんが拾ってくれたということもあるかなと思います。
藤村:また今後もぜひ参加させてください^_^
清水:ぜひよろしくお願いします!

― 続いて、misola「Dance With Me」制作のTUT-2016さんです。
TUT-2016:話をもらってすごくワクワクしたのを覚えてます。普段からよくステージでも一緒になっていたこともあり声をかけてもらったことが嬉しくてお話をもらって本当にすぐに書き出しました。そして実際、すぐに書きあがりました(笑)。
その後、少し修正しましたが、基本のメロディーや歌詞は、ほぼそのままなので、作詞作曲は苦労しなかったというイメージがあります。
逆に編曲にはすごく手こずりました。今回は、Factorzのお二人に編曲をお願いしているのですが、リリースのギリギリまで何度もやり取りして修正を加えて完成しました。ゆったりした曲調なのでビートの組み方で、サビの疾走感を出すように工夫してあります。
まだ誰が唄うかは分かってませんでしたが、曲調等々は、普段のStar☆Tのイメージから離れても構わないということだったので、自分の得意なダンサブルなナンバーで、しかも自分自身でも挑戦したいと思っていた、いま海外で流行ってるトロピカルハウス調にしようと考えました。またリリースの季節も考慮して、設定は「夏の海での出会い」をイメージ。元々、女性目線ということに気を使って書き出していたのですが、唄うのがmisolaちゃんと分かってからは、彼女が唄うことを想像しながら書き上げました。
あとあえて、英語詞を多く取り入れたのは、ソロプロフェクトという企画なので、これも変わったことをするということを心掛けた結果でした。
― ボーカルレコーディングはいかがでしたか?
TUT-2016:ボーカルレコーディングは、かなり緊張しました。というのも、自身が歌唱するのではないという事と限られた期間、そしてレコーディング時間で上手に出来るかという部分が大きかったです。
英語詞が多かったり、仮唄が男性(僕の声をオートチューンで上げたモノ)の声で渡していたので、上手にイメージが伝わるか心配していたのですが、レコーディングは、予想以上に良いものになったと思います。
途中経過としてレコーディングの数日前に録った声を聞かせてもらっていてある程度の予想をして当日を迎えたのですが、misolaちゃんが、毎日ライブで忙しい中、さらにしっかりと唄い込んで来てくれていて、本番はかなりスムーズに、しかも思っていたモノよりもずっと高いクオリティーのボーカルが録れたと思います。
英語詞も多く、一気に高音に行ったりする難しいメロディーで唄い込めていないとどうしても上ずってしまいがちな曲なのですが、低音をならすように太い声を意識してもらえました。
― この曲の聴きどころを。
TUT-2016:曲の聴きどころは、間違いなくRAPパートだと思います。misolaちゃんと一緒にやるということが決まり彼女の方から「RAPパートが唄ってみたい」というリクエストを受け作りました。RAPパートは、特にカッコいいという事を優先して唄いやすさは、二の次だったのですが(笑)、難しい唄いまわしを、ただ唄えてるだけでなく、声の雰囲気も意識出来ていて、すごく良いです。
せっかくコラボレーションで曲を作るという意味でも彼女からの提案が曲に反映できて、すごく良かったです。曲の中でも、ガラッと変わる雰囲気が良いスパイスになってます。
あと、コーラスでは、Star☆Tのプロデューサーの清水さん、EmilliowlのMaiちゃん、そしてメンバーの友莉亜ちゃんが参加してくれているので声を探してみてください!(笑)
それから、聴きどころではないのですが、今回の曲にmisolaちゃんがつけてくれたダンスの振りがめちゃめちゃカッコいいのでライブはお薦めです!そして、もちろんライブでもRAPも、必聴です!
清水:タットさんとは本当にStar☆Tデビュー当時からイベント等でよく一緒になって、同じWE LOVE とよたサポーターズですし、「メロウ」の時もお願いしようかなぁと思ったんですが、あの時はアイドル曲っていう縛りがあったので、逆に苦労かけちゃうかなというのもあって…でも今回はソロなので思いっきり好きなように作ってくださいって念願の初依頼でした。で、ガンガン元気なタット節の曲でくるかなって思ったら、ミディアムテンポでちょっと大人っぽくて、いい意味で裏切られたというか「おー、なかなかいい曲じゃね?」ってStar☆Tの中でもなってましたね。Misolaにもとってもあってるなと。
― TUT-2016さんは、2019年6月27日に3rdアルバム「PARTY TIME」をリリースされたところです。全国のCDショップやインターネットショッピングで購入できます!ぜひぜひチェックお願い致します!
TUT-2016 3rdアルバム『PARTY TIME』
製品番号: CLT-7049 JANコード 4562324731436
定価 2,000円(+税) 発売日2019年6月27日
詳しくはTUT-2016さんサイト https://tut-1026.com/


― 続いて、荒武彩音「Glorious Future」制作のGENTさんです。
GENT:話をいただいたときはバラードものにしようか、ポップ路線にしようか色々考えました。後々アニメ大好きなあーちゃんが歌うことになったので、アニソンっぽい曲にしよってなりました。後から聞いた話ですと、X JAPANっぽい曲を書いてくるんじゃないのかみたいな噂があったみたいですね(笑)。僕はアニメは全然見ないですが、アニソン調の曲は大好きですし、あーちゃんが歌ってる感じもイメージしやすかったので、すんなり曲が出てきました。
清水:以前、好きなアーティストは?ってGENTさんに聞いた時に「X JAPANとか好きでしたよ」って言ってたから、あやねにX JAPAN曲がくるぞって脅してました(笑)。GENTさんは「メロウ」の時に提供いただいた「アイ♡ワナ」がライブヘビロテ曲で人気曲なんですが、今回もきっちり沸き曲を作ってもらったなと思います。デジタル感もバンド感もあるハードロックが荒武の声質にも合ってます。
GENT:ボーカルレコーディングは、しっかり練習してきてくれたのか、スムーズに録り終わりましたね。流石です!
― 曲の聴きどころ、アピールポイントを。
GENT:今回は生バンドっぽさを出したくて、ギターはもちろんですが、ベースをなんと笑劇派の長尾しのぶさんの息子でもある、じゅりーさん(魅惑シネマ)に弾いてもらいました。やっぱりベーシストのベースアレンジが入ったことによって、より生バンドっぽくなったと思います。ドラムとシンセは打ち込みですが、ドラムに関してはより生っぽく聞こえるようにスネアの打点をわざと微妙にずらしたり、調整しまくりました。ギターも2種類のギターを使いまして、バッキング(伴奏)は友人から借りたギブソンレスポールカスタムでソロは僕がメインで使ってるESPの白いギターで弾いてます。多分皆さんが気にならないところにこだわってみました(笑)。
清水:荒武本人が作詞初挑戦で、どこから手を付けたらいいのかって苦しんでましたが、本人もアニメ好きで、楽曲もアニソン感があるから架空のアニメストーリーを考えてその主題歌だと思ってテーマを作っていって…と色々アドバイスをしながら、でもちゃんと最後まで1人で完成させてました。
― GENTさん最後に告知を。
GENT:昨年の12月〜3月にかけて4ヶ月に渡り作品を配信で発表しました。T.M.Revolutionのサポートベーシストで有名なIKUOさん(Rayflower,BULL ZEICHEN88)に弾いて頂いた作品もあれば、Star☆Tからは牧野凪紗ちゃんも「Shine」という曲で参加してくれてます。どうぞ聴いてみてください!
GENTさん音楽配信サービスページ https://www.tunecore.co.jp/artist/GENT


― 続いて、萩野陽向子「笑って。」制作のうたれんごりさんです。
ごり:提供メンバーが陽向子と聞いた瞬間に、最初に考えていた楽曲と180度方向転換をしました。以前笑劇派さんの舞台で親子役として共演した事もあり、個人的にも思い入れが深いメンバーという事と、その時の彼女の元気で明るい姿を見、この楽曲じゃダメだと思ったんですね(笑)。
そんな彼女のいいところを引き出すのはどんな楽曲なのか、正直悩みましたが、彼女の名前の漢字にある「陽」「向」を連想させる歌詞にしたいという思いが先立ち、人を元気に笑顔に出来る曲にしようという事で、今回の楽曲が完成しました。
清水:ごりさんは「メロウ」の時に「純粋LOVE!」という曲を提供いただいて、それまでのうたれんさんにはないタイプの曲でとっても新鮮だったんですが、今回は萩野との組み合わせで、これぞ“うたれん”って曲を期待してたのでドンピシャでしたね。歌詞もとってもよくて、メンバー人気1番の曲じゃないかと思います。
― ボーカルレコーディングについて。
ごり:正直僕の書く曲は単純な分、ニュアンスが命だったりします。なので、本人も今回は苦労したんではないか?と思っています。実際レコーディングの時の陽向子は緊張した面持ちでした(笑)。しかし、今出来る精一杯を歌い上げてくれた陽向子には、心から感謝しています。キーも高めで作ったのに、本当によく頑張ってくれました。
― 曲の聴きどころについて。
ごり:アイドルとしての彼女と、曲がリンクしているところですね。なので、楽曲を聴くだけではなく、是非本人に会って、それを体感して頂きたいです。
あとは、今回コーラスワークをベースにゴスペルのイメージも織り込み作ったので、ラストのメインボーカルとコーラスの掛け合いなんかも楽しんで頂けたらと思います。最近のアイドル楽曲らしくない感じをあえて作りましたので(笑)。
― 最後に告知を。
ごり:豊田市では、毎月第一日曜に「足助のかじやさん」というライブカフェで、ゲストをお呼びした2マン形式の定期ライブを行っています。普段の豊田市イベントではあまりやらない、「アーティスト うたれん」としての楽曲も満載でお届けしてますので、イベントでしか僕を見たことない方には是非一度ご来場頂きたいです。ご来場のお客様からテーマを頂き、その場で作詞作曲をする「即興ソング」も名物コーナーとしてありますので、是非一緒に楽しみましょう!
詳しくはうたんれんさんサイト https://utaren.jimdo.com/


楽曲解説その1(全体について、松中啓憲 牧野凪紗「キミシカイナイ」、嶋ア友莉亜「Escape」)
楽曲解説その3(近藤実希「この世界にソウルを放て」、和久田朱里「Summer Glow」、浜川一愛「はつこい」、瑠果「Dream it, Wish it, Do it! 〜夢見ろ・望め・実行せよ!〜」)
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【楽曲解説】プロデューサーによるStar☆TSOLO10プロジェクト楽曲解説その1(全体について、松中啓憲 牧野凪紗「キミシカイナイ」、嶋ア友莉亜「Escape」)

メンバー10人が豊田ゆかりのアーティスト10組とタッグを組んでソロ曲10曲を制作したStar☆TSOLO10について、各楽曲について、制作者のみなさんにお話しを伺いました。
Star☆TSOLO10特設ページ(制作者プロフィールほか) http://star2t.com/solo10.html
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― まずは、トータルプロデュ―サ―の清水Pより本プロジェクトについてお聞きします。
清水:Star☆Tは毎年冬にCDを出して、夏には…という話は毎回この楽曲解説でしてるので割愛しますが(以前の楽曲解説ご参照ください)、2019年の夏のプロジェクトはどうしようかなと考えた時、3つの要素がありまして。
1つは、昨年の夏にStar☆Tでは初のソロプロジェクトとして牧野凪紗のソロシングルを発表したんですが、思いのほかよかったなと。アイドルらしいとかライブ沸き曲を作る制約を解いて、色んなジャンルの曲に挑戦できるのはシンプルに楽しい、こういうソロまたやってもいいな、牧野以外でも…なんて思ったんですが、でも順番にソロCD出していくのもなかなか難しい……。
で、ここで2つめ、昨年末に既発表曲全曲の配信サービスを始めたんです。やはりアイドルはCD販売が主流だったりするので、これまで配信やってこなかったんですが、みなさんの音楽鑑賞ツールは現実的にはCDよりもスマホでしょうし、Star☆Tのコンセプトとしてもより多くの人に楽曲を聞いてもらいたいということで。それで、そうだ、配信限定だったらソロ曲やれるかなぁとなって。
最後3つめは、アルバム「メロウ」で豊田ゆかりのアーティストのみなさんに楽曲制作いただいたのが大変好評で、最新シングル「ご当地ソング」は逆に敢えて松中さん菊池さんコンビに全楽曲を制作してもらうコンセプトだったんですが、またみなさんにも楽曲制作お願いしたいなと。
ということで、そうですね、今年の2月くらいに方向性を決めて(前回の「ご当地ソング」楽曲解説座談会の時にオフレコで松中さんや菊池さんには構想お話しした記憶があります)、2019年の夏のプロジェクトにしました。
― 具体的な経緯を教えてください。
清水:メンバー何人のソロを作るかは迷いました、曲数が増えるとまあその分もろもろ大変ですし。でも数曲だと大体歌うメンバー決まっちゃうなぁと。出来上がりが予想できちゃつまらないし、若手の歌唱力も上がってきてるから、多めに作りたいなと。それで4月くらいから、「メロウ」で楽曲制作お願いした方や新たにお願いする人(TUT-1026さん、Emiliowlさんは今回初依頼)にお声掛けして、ほぼ快諾いただいて、メンバー9人アーティスト9組で“SOLO9(ソロナイン)”でいこうとほぼほぼ固まったんです、プロジェクト名もいい感じだなと。
そんな頃ちょうどStar☆Tの年度末打ち上げがありまして、松中さんと菊池さんが来てくださって、その話になって菊池さんが「今回は松中とのコンビじゃなくて1人1人でやりますよ」って言うんで、じゃあSOLO10にしちゃおうと、酔った勢いで(笑)。ということで10曲やることになりました。
5月始めにメンバーの歌オーディションをしまして10人を選考しました。これはガチオーディションです、点数も付けて。近藤実希や瑠果は選考ライン上でした、選ばれなかったメンバーとほとんど差はなかったですが、最後はシンプルにオーディション時の出来で決めました。そこからもろもろ考慮して楽曲提供アーティストさんとの組み合わせを決めて、曲作りに入ってもらって、7月中旬にレコーディング、7月下旬完成のスケジュールでした。
今回いろんな人から「メンバーとアーティストの組み合わせが絶妙だね」と言ってもらいまして、ホッとしています。でも、組み合わせは案外ぱぱっと決めたと思います、それほど悩まずに。今回の私の仕事はここまで、あとはお任せします!って感じで(笑)。

― それでは1曲ずつ、各曲プロデュ―サ―にも登場いただいて解説お願いします。まずは、「キミシカイナイ」制作の松中啓憲さんから。
松中:今回、夏、水着、デュエット曲、リード曲、色々な要素がありましたので、構想には時間がかかりました。特に、いつも共同制作している菊池も今回は別楽曲制作があるため、Star☆T楽曲を松中一人で制作するのは初となります。
清水:他のアーティストさんには、まったく自由に縛りなく好きに作ってくださいってお願いしたんですが、松中さんにだけは「牧野はこれまでにStar☆Tでも自身でも何曲がソロやってるので今回は松中さんとのデュエットでやりたい」「最初にMV公開したい、ついてはメンバー水着出演のMVにしたい」などなどかなり無茶ブリをしまして…(汗)。もう長年楽曲制作をお願いしているよしみで。
松中:実は、楽曲制作のお話をいただいた時点で、松中啓憲自身のNew CDの発売が決定しており、こちらの新曲も同時制作となったため、松中啓憲のソロ曲としても、デュエット曲にもリアレンジできるものを最初にイメージしながら、Star☆T楽曲を1番に制作していこうと考えました。
― デュエット曲も始めてですね。
松中:1番難しかったのは、キーの問題でした。女性と男性では、平均で約4音ほどキーが違います。歌を作るとき、通常1人の歌い手のキーの幅の中でメロディを作っていきますが、デュエット曲となると、2人のキーの幅を検討して、同時にパート分けもしながらメロディを考える必要があります。
世の中にあるデュエット曲のキーの使い方には、大きく分けると2つのタイプがあります。一つは、キーの高さを共有するやり方。もう一つは、男声が1オクターブ下げたパートを歌うやり方です。1992年初公開のディズニー映画「アラジン」の主題歌『A Whole New World』はデュエットとしても有名ですが、Regina Belle & Peabo Bryson の歌う主題歌では、男声は高音キー、女声も低音が豊かに歌えることが必要で、非常に難しいです(ちなみに劇中歌では、後者のやり方で行われています)。
牧野凪紗ちゃんは、キー幅を広く歌う事はどれくらいできるかな、でもあえて挑戦してもらいたいという思いと、ライブ等でも広く歌い上げている様子でしたので、今回はお互いのキーは共有する前者のやり方で、歌パートも同時進行で考えながらつくっていきました。また、実際にハモリの部分も多くつくり、ハモリも挑戦してもらおうと考えました。
― 歌詞については。
松中:歌詞は、真夏の海をイメージして作りました。消えて無くなりそうな不安もある、どこか少し陰もある内容なのですがそれでもこの夏はキミと出逢って変わったんだという部分をサビに強くもってきました。
曲調はアレンジによって大分変ります。松中ソロ版は陰の部分がより強調されていますがデュエット版では、よりライトになっていると思います。同じ曲を、短期間で別アレンジを行うのも初めてのことで、これも大変でしたが、違いを出したいという思いも強く、アレンジにコーラスをふんだんに使いました。また「Only Shining Star」の2番で使われているようなピアノ、それから、Star☆T楽曲でいつもGuitarを弾いてくれている木曽義明くんのメロウなGuitarに全体的にデジタルサウンドを多めに使って、明るいアレンジになったと思います。夏っぽい軽快感でドライブ、お出かけの時に聴いていただけるといいなと思っています。
歌は実際、レコーディング前に仮歌の録音を聞かせてもらい、ちょっと高くで辛そうかな?と思ったところもあったのですが、レコーディングでは上手にやってくれたと思います。実際、ボーカルレコーディングには僕自身が行けず、代わりに菊池に当日のディレクションをお願いする形になってしまいましたが、事前に牧野凪紗ちゃんと電話打ち合わせをさせてもらい、ウェイトを置く言葉や歌い方など、いくつかディレクションをさせて貰っていました。当日もスムーズに録音が出来たとのことで、ボーカルRecもとてもいい感じになっていたと思います。
アイデアとして、間奏にフリーフェイク等を入れるのもあったのですが、今回は事前につくったフェイクを入れてもらい、コーラスもいくつかお願いしました。牧野凪紗ちゃんのボーカルの良さだけでなく、歌を使った音楽の部分も触れてもらえる新しい音源になったと思います。多くの方に聞いて頂きたいです。
また、松中啓憲のソロバージョンでも、雰囲気の変わったアレンジにあっていますので、是非こちらとの聞き比べもして頂けたらと思います。
「キミシカイナイ」松中ソロバージョンも収録の2nd Maxi-single 「あなたがくれたもの」松中啓憲(2019.7.12発売)
詳しくは松中啓憲サイト http://matsunaka-akinori.office-cs.net/
「キミシカイナイ(short ver.)」ミュージッククリップ https://youtu.be/ymAtFg2P7kg


― 続いて、嶋ア友莉亜「Escape」制作、Emiliowl[エミリオウル]の福澤孝博さんです。
福澤:初めての楽曲提供ということで、まず感じたことは、Star☆Tファンの皆さんに怒られないように良い曲を作らなければという責任感ですね(笑)。
世の中には周りの期待に応えようと頑張って、頑張り過ぎて自分が参ってしまう。それでも立ち止まるのが怖い。そんな人たちがいて。そんな優しい頑張り屋さんたちにたまには立ち止まってもいいんじゃない?一度休んでみたら?ホッと一息、コーヒーでもどう?
みたいなコンセプトで作った曲です。
歌のレコーディング中に清水さんが友莉亜さんについてポロっと言った一言"この子は頑張り過ぎて都合よく使われちゃうタイプだね"これを聞いたときパズルのピースが音を立ててパチっとハマったような。
偶然は必然。音楽っていうのは必要とされている人のところへ引き寄せられるのかもしれませんね。
― レコーディングはいかがでしたか?
福澤:初めて彼女の声を聴いた感想ですが、とても印象的で。幼さの残る、ツヤのある、それでいて切なげ。
周りの歌うまい系のボーカリストにはなかなかいないタイプなんで新鮮でした。
これからもその素敵な個性を生かして歌い続けて欲しいなと思います。
清水:Emiliowlさんの名前は少し前から存じ上げてまして、ずっとStar☆Tのレコーディングをお願いしているVOXBOXスタジオの深井さんから「とってもいいユニットがいますよ」って。それでMV観たり曲聴いたりして「かっこいいな〜、なんか絡みたいな〜」とずっと思ってまして(笑)。エフエムとよたで番組始められたのも知ってましたので、今回の企画なら曲依頼できるかもって、エフエムとよたのディレクターに繋げてもらって依頼しました。Maiさんの曲も詞も、もちろん声も大好きで、それにアレンジ、トラックメイクもジャジーで生音でシンプルで、、、もうただただファンで、うちのメンバーにEmiliowlさんの曲が歌えるのか、、、という不安は考えないようにしてエイヤーでお願いしちゃいました。あがってきた曲もとってもいい曲で、勝手に「Emiliowlの代表曲になるじゃないか」って思ってます。確かにとっても難しい曲で…嶋アの声はStar☆Tの中でも決して黒い方ではないので、この組み合わせが一番悩んだんですが、でも難しい曲をやれるのは”頑張れる”嶋アしかいないかなと。実際、嶋ア“頑張って”歌ってると思います、Maiさんの丁寧なガイドボーカルも事前にいただいて、頑張って練習してレコーディングに臨んでくれました。
― 「Escape」はMaiさんが歌うセルフカバーバージョンも配信中です!
「Escape」Emiliowl盤配信サービス一覧 https://linkco.re/DUhM1zzx
ライブ出演情報
JAMMIN' presents「BREATHE」
日時:2019/10/18(金) 開場18:30/開演19:00
会場:名古屋JAMMIN'
料金:前売\2500(D別)/当日\3000(D別)
出演:コハクノアカリ Emiliowl 若杉奈姫
詳しくは、Emiliowlサイト http://www.emiliowl.com/


楽曲解説その2((朝空詩珠紅「私だけの夢」、misola「Dance With Me」、荒武彩音「Glorious Future」、萩野陽向子「笑って。」)
楽曲解説その3(近藤実希「この世界にソウルを放て」、和久田朱里「Summer Glow」、浜川一愛「はつこい」、瑠果「Dream it, Wish it, Do it! 〜夢見ろ・望め・実行せよ!〜」)
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2019年03月04日

【楽曲解説】プロデュ―サ―によるシングル「ご当地ソング」楽曲解説対談 後半(「好きじゃんね。」「私たちの散歩道」「おいでん-Star☆Tver.-」について)

楽曲解説対談映像こちら → https://youtu.be/ANu3U_h_UwQ ※ここで記載されてない話もいろいろ話しています。お時間のある方は映像の方もどうぞ
各曲ボーカル割振り表、「好きじゃんね。」標準語・ミックスコール入り歌詞こちら → http://star2t.com/gotochisongsiryo.html

「好きじゃんね。」について
和久田:続いては2曲目「好きじゃんね。」についてです。
菊池:この曲はほぼ松中プロデュースです。
松中:実は曲のストックの中から引っ張り出してきた曲です。最初は車の中でスマホで思いついた歌を録音して。タラララ〜Go!Go!ってあの合いの手も最初から入れて。
清水:この曲のデモは松中さんの仮歌が入ってて、そこに合いの手とか間奏のセリフも入ってて、「今日はとってもいい天気ですね〜」みたいな。それがすごくさわやかでね。
松中:こんな感じどうでしょうって提案で、僕自身がアイドルになったつもりで、大変身した別人になったつもりではっちゃけて仮歌入れました(笑)
清水:確かデモファイルのタイトルが、「ハイテンションコーラス入り」ってなってました(笑)。だから、三河弁にしちゃうと雰囲気が替わっちゃうかな〜、すみませんって感じで。
菊池:松中がアニソン好きなんですよね。
松中:はい、他の収録曲がどちらかというと凝った作りなので、1曲こういうシンプルでノリのいい、アニソン感のある曲があってもいいかなと。
菊池:なので、この曲はアレンジもメロディもほぼ松中がやってます。プラス色んな人に協力もいただいて。ドラムなんかはGENTさんに作ってもらって。
清水:そうだったんですね〜、この曲聞いた最初の印象が、ドラムの音がこれまでの松中菊池コンビでは使ってない音だな、すごい生っぽい音だなって思ったんですよ、やっぱりね。
GENT:ドラムトラックの音色は自分が打ち込んでます。
松中:実際、曲造りの段階で僕なりにドラム打ち込んでみたのですが、デジタル感がするので、GENT君が生音感のある音の方がいいんじゃないですかって言ってくれて、お任せして。
清水:ギターもGENTさんでしょ?音のメインはギターですもんね、一番得意なジャンルでしょ?ロックですもんね。
GENT:そうですね、リズムやフレーズも松中さんにアニソンらしい感じで入れて欲しいって言われて。
清水:ギターソロの部分にセリフがかぶっちゃっててちょっと申し訳ないんですが、、、。
菊池:あのギターソロはGENTさんじゃなくてもう1人のギタリスト木曽さんが入れてるんです、「ご当地ソング」もなんですが、この曲もギター2人で入れてもらってます。
清水:そうなんですね〜。
菊池:あのセリフは結構こだわりましたね、オーディションもして。
清水:そうでしたね、収録曲デモが出揃ってボーカルの割り振りをする時に、「好きじゃんね。」は、ソロパートもそんなにないし、元気のいいボーカルが欲しかったので、5・6・7期生、若手を中心に歌入れすることに決めて。セリフの割り振りは事前にしてなかったのでスタジオで順番にセリフを言ってもらってお二人に選んでもらって。
菊池:オーディションの時の自分なりの基準は、妹キャラは×、おかんキャラも×、対等な彼女感のある人を選びました(笑)。
清水:作詞は、ノリのいい曲なのでシンプルな青春恋愛ものな内容を三河弁でってすぐ決めたんですが、なにせ時間がなくて勢いで書いたので、ツンデレ好きっていう自分の好みが出てしまってて恥ずかしい(笑)。「癪に障るけどshiny day」とか「夏をあげる」とか主人公が歴代ツンデレ女の子なんです。
菊池:2番Aメロの最後、「ん?」というセリフ?は単純に松中の消し忘れか敢えてかは不明ですが、、、誰の声なのか当てていただくのも一興かもしれません!(笑)
清水:あの「ん?」は事前に決めてたわけではないですね。
GENT:ギターも結構遊んでて、Bメロの「だらだらだら〜」のところにピックングハーモニクス入れたり、2番のところに「アイ♡ワナ」にも入ってるギュイーーンってのを入れたりとか。
菊池:いろんな人が出してくれたアイディアを余すところなく使っちゃおうって思ってミックスもしました。なのでいい感じのわちゃわちゃ感が出たかなと思います。2番のサビ前、ひなたんの「ほらほらほらほら2サビに行くでね」なんかも、あかりんがテンションを上げるように応援しながらレコーディングして。
和久田:セリフだけピンポイントで録るのでテンションが上がらなくて、「こう下げたところからこう上げて!」って横に引っ付いてやりました。
清水:ノリのいい曲なので、みなさんぜひライブで三河弁ミックスコール入れてください、メンバーの世代だともう使わない三河弁もありますが、、、。
和久田:でもこの曲ができたので逆に三河弁使おうって思ってますよ、SNSとかでも、じゃんだらりんあえて使ったり。

「私たちの散歩道」について
和久田:それでは3曲目「私たちの散歩道」についてです。
清水:この曲の作業配分はどんな感じだったんですか?
菊池:この曲も「ご当地ソング」と同じで、ベーストラックを松中が作って、メロディを私が入れてという流れでした。
清水:それじゃあ最初の段階、松中さんはそんなにメロディは意識せずにまずはトラックを重ねてみた感じですか?
松中:自分の作曲の仕方は2パターンあって、1つはピアノ弾きながら歌いながら作るパターンと、もう1つはトラックを重ねながら最後にメロディを乗せるパターンがあって、この曲は後者のやり方ですね。リズムを決めてまずピアノを入れて、そこに音を重ねていって、間奏も作って、、、。
菊池:バッキングは松中が作って、歌のメロディもサビは松中が作ったメロです、これは譲れないって(笑)。
清水:Bメロの歌メロは作詞家泣かせなんですよ、ほとんど抑揚がない(笑)。「ご当地ソング」のBメロもメロディが16ビートで抑揚がないですし、今回Bメロが挑戦的な歌が多い。
菊池:あのBメロは私が作りました(笑)。松中もメロディ作ってきて、ちゃんと抑揚のあるメロディだったんですが、やっぱり1回聞いて覚えられるメロディじゃなきゃいけないって思いがあって。さらに歌詞に重きを置きたい、あまりメロディを目立たせないようにって思って。
清水:なるほど、そういう意図があったんですね。確かに豊田のご当地ソングとして肝になる詞を乗せましたからね。
菊池:メロディの構成って昨今ではもう使い尽くされてる感もあって、どこかで聞いたことのあるようなメロディは使いたくないなぁと。
GENT:この曲キメが結構多くて、ここはくって入るとか、ここはくわないとか、複雑なんですよね。
松中:今日のライブ、僕の方が間違えてた(笑)。
GENT:今日譜面忘れちゃって、松中さんも持ってきてなかったので、取りに帰りましたもん、譜面がないとできないです。覚えてこいっていう話ですが(笑)。
清水:この曲のアコギもとってもいい感じですよね。バッキング全体のアレンジはブラックコンテンポラリーがベースになってますか?アカペラの雰囲気とか?
松中:というより、清水さんからの参考曲にあったtofubeatsさんなんかを意識してますね。最初に作ったメロディはもっとそっちに寄ってたかもしれない。アレンジも菊池にチェックしてもらいながら色々試してみた感じですね。
清水:松中さんのこれまでの曲にもないタイプのアレンジですよね。
松中:そうですね、初めてやったかもしれない。
清水:ハットワークとか、間奏のストリングスのリズムとかのポリフィニック感というか。
松中:作りながら間奏どうやって振付つけるのかな?って思ってました(笑)。
清水:今回のバラードはメンバーみんなでステージでやりたいって当初から言ってましたからね。バラードで、みんなで歌割りして、振付もある曲って、実は「変わるもの、変わらないもの」とか「明日晴れる」以来ですからね。
松中:あかりんにハモコーラスもたくさん入れてもらって。
和久田:下ハモ好きです。
清水:下ハモの和久田。
松中:この曲ではあかりんとみそらちゃんがハモ入れてます。どこで誰のハモを使うかとか、サビは7人に歌ってもらいましたが最後は1人にするとか、声の合う合わないや色々ミックスで試しながら作っていきました。
和久田:ちなりの落ちサビソロも初めてですね。
松中:落ちサビはちなりちゃんとなぁちゃんと両方録ったんですよね、それで、前半ちなりちゃん、後半なぁちゃんにしました。
菊池:ちなりちゃんのソロよかったですよ。
清水:ちなりほめられてるよ(笑)。
松中:でも、他のメンバーも、今回ミックスで1人1人の声もじっくり聴いたので、みんなそれぞれいいところ、いい声があるなぁって思いました。5、6期生は初めてちゃんと歌声を聞いた人もいたし。
清水:作詞について、当初からバラードは1曲お願いしてたので、それはいわゆるご当地ソングにしようかなと思ってたんです、地名とか出てくる。でもデモを聴いて、歌い上げる感じのバラードではないし、フラットなシンとした雰囲気で、あんまりゴリゴリに地名とか入れる感じじゃないなと思って今の形に落ち着きました。市駅(豊田市駅)とかコモれび、KiTARAとかを隠語的に入れて。フィールドは豊田スタジアムのことです。なので、今回のご当地ソング集と言いながら王道のご当地ソングが1曲もないという(笑)。
松中:2番の歌詞に「工場見学〜」ってのがあって、僕は豊田じゃないのでわからないんですがやっぱりあれはトヨタの工場見学?
清水:豊田の子どもはみんな遠足とかで必ず行きますね、トヨタ会館とか。
和久田:私も行きました。
GENT:プリウスの模型みたいなのもらったり。
松中:そうなんですね〜。
清水:この曲も時間がなかったのでインスピレーションで書いてしまった感じですね。シンとした冬の雰囲気を感じで、「冬の散歩道」(サイモン&ガーファンクル)って曲のタイトルが思い浮んで、じゃあ散歩道もらっちゃおうって「私たちの散歩道」というタイトルを先に決めて。詞の雰囲気はビートルズの「In My Life」みたいにしよう、3世代がこの街で生きて行くって内容で、、、と届いたデモを初めて聞いた時で固めてしまいました。

「おいでんStar☆Tver.-」について
和久田:それではやっと最後の曲です、「おいでん-Star☆Tver.-」について。
清水:カバーということでアレンジ、オケ作りだけですが、でも実は一番大変だったんじゃないかと。
松中:「ご当地ソング」と同様一番時間がかかったと思います。
菊池:ボーカルレコーディングの時まだ固まってなくて仮オケでしたからね。
GENT:僕はあの時はじめてデモもらって、スタジオの外でギターどうしようかなって。
清水:豊田では誰もが知ってる有名曲のアレンジはいかがでしたか?
菊池:元曲はドンシャリってイメージでしたね。
清水:元曲は時代的にもディスコアレンジですね、ドラムはドンパンドンパンでベースは8分で。なので、要望としては今の音にしたい、EDM風、Star☆Tの楽曲で言えば「ハイブリッドガール」な感じでしょうかと。それで、踊りとかを考慮するとキーと構成は元曲のままでという要望をさせてもらいました。
菊池:「ハイブリッドガール」みたいなアレンジっていう要望をもらって、でもこの曲自体はとてもシンプルな構成なので、アレンジもシンプルだとちょっと間延びしちゃうかなとも思って。
松中:この曲もどういう方向でいこうか考える時間が長かったですね。最初僕がドラムとベースのリズムトラックを作って、それに菊池が音を重ねていって。
菊池:アレンジの途中の段階では外に出せないなと、いろんな人の協力もあったし、豊田では有名な曲なので、デモも完成形に近い形になってからでないと出せないなと思ってました。GENTさんも迷ってましたよね。
GENT:元曲もギターソロの印象がとても強いですし、僕も物心ついた頃から知ってる曲なのでどうやろうかと思いました。清水さんからは好きにやってください、速弾きしちゃってもいいですよ、なんて言われたりして、色々と試しながら今の形になりましたね。
ギターのサウンドも現在風の音、今の音を使ってます。元曲も当時流行っていたギターのサウンドで、ラインに直で繋いだ音をしてるんですが、僕はアンプが使いたくて、まずラインで録ってその音をアンプを通してなどリアンプして作ってます。
菊池:最初のドラムのズダダダダズダンッは入れないって最初から決めてました、元曲はあそこでみんなテンションが上がると思うんですが、そこはあえて外そうと。
清水:チャチャーンの2コードのリフはそのまま使いましたね。
松中:そうですね、でも微妙に変えてますね。
菊池:正木さん制作の「スタート〜神様には前髪しかない〜」でもあのリフ使ってますね、なのであのリフは使おうかと。1番2番のサビはコードはちょっと変えてますね。あと、元曲は最後のサビのリフレインの5回目くらいで「踊ろまーーい」って伸ばしてるんですが、、、
松中:なぁちゃんにやってもらおうと思ってたんですが、、、
GENT:忘れたとか?(笑)
松中:いやいや(笑)、一番最後の伸ばしをコピペしようと思ってたんですが結局採用しなかったんですね。
GENT:ミックスの段階で色々やられてますよね、僕のギターソロも間奏からイントロに持っていったり。
松中:冒頭の掛け声もレコーディング時は最後の盛り上がり用に録った部分を持ってきてます。それに最後のサビリフレインのあかりんとひなたんのオクターブ下低音が効いてる。
菊池:この曲はハモは一切入れませんでした。この曲にハモはちょっと違うかなと、どれがメインメロがはっきりさせた方がいいかなと。
清水:「おいでん」作曲の細井豊さんにカバー許可いただいたんですが、「いいよいいよ」って、アレンジ版も送ったら「いい感じですね」って、メールだけのやり取りでしたけどとても気さくに快諾いただきました。作曲の細井さんは、名古屋の伝説のバンドセンチメンタルシティロマンスのキーボーディストですからね。70年代前半から今も活動されてて。
菊池:元曲はどれくらいに作られてますか?
清水:30年くらい前だと思います。
GENT:平成元年の曲みたいです。平成とともに始まって、平成の終わりにStar☆Tがカバーしたという。
清水:おおー、そうなんですね、気づいてなかった。センチメンタルシティロマンスさんが昨年名古屋ReNYで45周年ライブやってStar☆Tも今年1月に初めてReNYでワンマンやったりとか、細井さんは最近豊田のライブハウスジョアンジョアンでも時々ライブにお越しになってるとのことで、そういうめぐり合わせってありますね。センチメンタルシティロマンスは名古屋から全国に羽ばたいた大先輩ですから、後に続けるよう頑張らないと。
まずは豊田でStar☆Tが「おいでん」のカバーしましたってことを認知してもらって、市外のアイドル対バン等でもやっていきたいと思ってます。
和久田:振付も案外激しくて、1曲歌って踊ると結構ハアハアしちゃいますね。歌は1番AメロBメロはソロで振り分けてますね、あやね、ゆりあ、なぁ、しずく、みそらの5人。最後の下ハモが私とひなこ。
松中:他の曲もですが、誰がどのパートを歌ってるかお出ししてもいいですね、ファンの人も知りたいですよね。
(各曲ボーカルパート割振り表はこちら → http://star2t.com/gotochisongsiryo.html

(中略 松中さんは実はモー娘。好き等話してます 映像でお楽しみください)

最後にメッセージ

和久田:それでは最後に、CDをお聴きの方にメッセージをお願いします。まずは菊池さんから。
菊池:何回も聴いて欲しいですね。今回のCD発売は通常版の1タイプのみだったんですが、オリコンにもチャートインして、、、
清水:チャートイン対策特にしてないですが全体デイリー22位、全体ウィークリー48位、インディーズウィークリー2位でした。
菊池:やっぱりそうやって結果がでるとメチャクチャモチベーションも高まってます。「メロウ」がよかったからって買ってくれた人もいると思いますが、「ご当地ソング」を聴いてガッカリした、、、って思わないで、好きになるまで何回も聴いて欲しいです、、、(笑)。今回はアイドル王道を外していこうってのは清水さんとも意見が一致して作っていけたんで、アイドルだけでなくアーティストとして拡がっていく可能性も示せたかなと思ってます。Star☆Tファンの人って音楽好きが多いなぁって思ってるので、渋い曲も多いですが、末永く聴いてもらえればと思います。
松中:僕からのメッセージも菊池が言ったとおりなんですが、1つつけ足すと、これまでCDにはあまり歌声が入ってこなかった5、6期生の声が今回たくさん入っているので、ソロパートの幅も広がったし、Star☆Tとしての総合力が上がったなと感じてます、そういうところも伝わるといいなと思ってます。
GENT:僕はまだまだStar☆Tに関わって間もないですが、自分の弾いたギターがこんなにもたくさんの人に聞いてもらえるって本当に幸せだと思ってます。
清水:今回4曲ともギター重要ですよね。
松中:生音感はギターに負うところが大きい。「ご当地ソング」「好きじゃんね。」がGENTさんと木曽さんの2人で、「私たちの散歩道」「おいでん-Star☆Tver.-」はGENTさん1人で入れてくれてます。
GENT:ライブでもギター弾きますのでよろしくお願いします。
和久田:8枚目のシングル、Star☆Tも8年目ということで、この前豊田のまちなかでチラシ配りをしたんですが、「Star☆T知ってるよー」って結構声かけてもらったりして、豊田のあったかさを改めて感じてます。なのでこれまで以上に、このCDを聴いてStar☆Tも豊田も愛してもらえればと思ってます。
清水:繰り返しになってしまいますが、今回は、集大成的なアルバム「メロウ」の次ということで、よりアーティスト寄りの音作りだとか、ご当地ソング集だとか、カバーがあったりとか、新しい挑戦をたくさんして、なんとか形にできたかなと、もう1つの新しいStar☆Tの方向を見せれたかなと思ってますので、そういうところも感じながら聞いてもらえるとありがたいです。
菊池:Star☆Tはダンス、ステージパフォーマンスがすごいってウリがあるので、そこはなくさないで欲しいですね。
清水:「ご当地ソング」は、これまでにない新しい雰囲気のダンスも見せれたらなって思ってますね、まだ完成途上ですけど。
和久田:まだまだCD絶賛発売中です、豊田縦断リリースイベントツアーも3月末まで続きます、4月には楽曲の配信もスタート予定ということで、引き続きどうぞよろしくお願いします。Star☆T8枚目シングル「ご当地ソング」、プロデュ―サ―による楽曲解説対談でした。ありがとうございました!
菊池・松中・GENT・清水:ありがとうございました!

プロデュ―サ―によるシングル「ご当地ソング」楽曲解説対談 前半(制作経緯、「ご当地ソング」について) → http://blog.star2t.com/article/464460593.html

プロデュ―サ―プロフィール
松中啓憲
学生時代にフジテレビ系列「力の限りゴーゴゴー」のハモネプコーナー出演。2008年6月「Come out!」で全国デビュー(東海地域CMソングに起用)。寄り添うような歌声に定評があり、人生やまわりに対するメッセージソングを主に歌唱。全国各地でワンマンツアーを行い、コンサートホール、ライブカフェ、バーのみならず、病院内ロビーコンサートや、各施設でのミニコンサート等も行う(年間ライブ数140本)。
現在までにシングル5枚、アルバム5枚、DVD 8枚をリリース。
松中啓憲サイトhttp://matsunaka-akinori.office-cs.net/
菊池卓也
松中啓憲のアレンジ等サポートを行うとともに、Star☆Tのデビュー当時より数々の楽曲をStar☆Tに提供。松中啓憲とのコンビで提供した曲(アレンジも含む)は「ひまわり」「My mather,My father」「変わるもの、変わらないもの」「ハイブリッドガール」「明日晴れる」「ハイブリッドガールU」「おいでん2015」「いちばん優しいひと」「Restart!」「Lost」「Viva☆LUViːce (ビバ☆ラヴィーチェ)」「Only Shining Star」「ファンタジーメモリーズ」「赤く塗れ、焔を焦がせ」(牧野凪紗ソロ)、そして今回のシングル収録4曲と18曲に及ぶ。
清水雅人
Star☆Tプロデュ―サ―、豊田星プロ代表。学生時代〜20代にかけてアマチュアバンド活動を行い楽曲制作もしたいたがほぼ未発表。30歳の頃より映画、映像制作を始め、ケーブルテレビ番組がきっかけで2011年Star☆Tを立ち上げ、十数年ぶりに楽曲制作を再開。Star☆Tでの作曲等は「この街に生まれたから」「あなた探して矢作川」「安全運転は愛なのよ」「Swinging Star Forever」「癪に障るけどshiny day」「豊田よいとこ音頭」「Start&Smile」「ブルーヴァレンタイン」「Because I was born in this city」「パパとママの物語」「叫べっ!」「君に夢中ということは、君が必要で、愛しているということ」「夏をあげる」「真昼のノワール」(牧野凪紗ソロ)「グッドバイ」(牧野凪紗ソロ)。
GENT(鈴木元斗)
ギタリスト、コンポーザー、サウンドプロデューサーとして愛知県を中心に活動。様々なアーティストのライブやレコーディング、セッションに参加。また、長崎県松浦市イメージソングやプロ野球選手応援歌等、楽曲制作にも携わる。Star☆Tには「アイ♡ワナ」を楽曲提供した他、「ファンタジーメモリーズ」「泡沫の人魚-組曲-」「赤く塗れ、焔を焦がせ」(牧野凪紗ソロ)などでギター演奏もしている。
GENTtwitter https://twitter.com/gent_szk
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【楽曲解説】プロデュ―サ―によるシングル「ご当地ソング」楽曲解説対談 前半(制作経緯、「ご当地ソング」について)

楽曲解説対談映像こちら → https://youtu.be/ANu3U_h_UwQ ※ここで記載されてない話もいろいろ話しています。お時間のある方は映像の方もどうぞ
各曲ボーカル割振り表、「好きじゃんね。」標準語・ミックスコール入り歌詞こちら → http://star2t.com/gotochisongsiryo.html

和久田:みなさんこんにちは!Star☆T恒例のプロデュ―サ―による楽曲解説です。これまでは文字のみでサイト掲載してきましたが、今回は対談風景を映像でも配信します。今日は2019年2月22日、豊田市駅前にて開催したToyota Citizen Music Park〜豊田市民音楽広場〜に松中啓憲さん、菊池卓也さん、GENTさんがゲスト出演してくれまして、そのライブ終了後にCD制作の打ち上げも兼ねて対談をしています。
参加者をご紹介します。Star☆T8thシングル「ご当地ソング」プロデュ―サ―の菊池卓也さん、松中啓憲さん、清水雅人さん、そして収録曲全曲でギターを弾いているGENTさんです。司会進行はStar☆T総リーダーの和久田朱里が行います。
清水:これまでの楽曲解説は実はなんちゃって対談でメールのやりとりだけでそれっぽく作ってしまってたんですが、今回はちゃんと対談です(笑)。文字起こしして、これまでどおりサイト掲載もしますが、映像も公開しますのでそちらもどうぞお楽しみください。

シングル「ご当地ソング」制作経緯について
和久田:早速ですが、まずはシングル「ご当地ソング」の制作経緯を清水P教えてください。
清水:Star☆Tは概ね1年に1枚のペースでCD発表しているんですが、昨年は初フルアルバム「メロウ」を作りまして、手前みそで恐縮ですが、思いのほかいい出来だったと、満足してまして(笑)。なので、その次のCDをどうするかというのは結構悩んだんです。今年1月の名古屋ReNYという大きな箱でのワンマンライブ時の企画で、楽曲制作者の方には大変申し訳なかったのですが、ファン投票楽曲ベストテンをやりまして。
菊池:発表の現場にいたんですが、結構思いもよらない結果もありましたね。
GENT:私も菊池さんと一緒にいましたが「『コングラチュレーション〜希望の鐘の音〜』が多分1位ですよね」なんて話してたんですよ。そしたら5位でしたもんね。
清水:10位以内の内7曲がアルバム「メロウ」からの曲でした。直近の曲なのでステージでやる回数が単純に多いというのももちろんありますが、でも、アルバムが評価されてなかったらベストテンに古い曲が並ぶ可能性だって十分あったわけで。かっこいいことを言うと、“最新作がベストです”って思ってるわけじゃないですか、音楽雑誌インタビュー風に言うと(笑)。みなさんにちゃんと受け入れられたという意味でも、いいアルバムが作れたなっていう満足感はあったんです。
なので、次のシングルで路線を踏襲してだと、規模が小さくなっただけになっちゃうなと。何か新しい挑戦、新しい方向を出さないと意味がないなって考えてまして。
一方、豊田おいでんまつりテーマ曲の「おいでん」をいつかカバーしたいなと前々から思ってたんです。毎年7月に開催されるおいでんまつりにて市民みんなで踊る曲なんですが、30年くらいの歴史があって、もうお祭りの曲という域を超えて、豊田市民なら必ず知ってる市民歌みたいな曲なので、ご当地アイドルとしてはカバーやりたいなと。ただ、昨年のおいでんまつりが第50回だったんですけど、区切りで大幅なリニューアルがあるかもという噂もあって、もしかしたら「おいでん」やらなくなる可能性もあるかなとちょっと推移を見守ってたんです。でも、基本的には継続、おいでん踊りも続けていくってなったので、それじゃカバーやろうと。
菊池:昨年の5月に時点で、「おいでん」のカバーやりますって言ってましたよね。
清水:はい、なので「おいでん」のカバーをやるってのがまずあって。で、そう思うといわゆるご当地ソング久しぶりだな、しばやくやってないな、と。振り返ると「おいでん2015」以来やってないんです、それまではCD1枚に1曲はご当地ソング入れてたんですが。
和久田:“2015”ってタイトルについてるくらいですから4年前ですもんね。
清水:それなら、「おいでん」カバー以外の新曲もご当地ソングにして、4曲すべてご当地ソングのシングルにしてしまおうと。
さらにもう一方なんですが、松中菊池コンビにはデビュー以来から楽曲提供いただいているんですが、シングルのリード曲って3枚目の「変わるもの、変わらないもの」以来お願いしてないんですよね。
松中:特にリード曲だから、リード曲じゃないからってのは気にしてなかったですよ。
清水:そう言ってもらえるとありがたいです。なので、次のシングルのリード曲は松中菊池コンビにお願いしたいと思ってて。で「おいでん」はカバーするなら今の音が欲しい、イメージとしてはEDM風、「ハイブリッドガール」の路線かな、それなら「ハイブリッドガール」アレンジしてくれた菊池さんにお願いする、ならいっそのこと収録4曲(シングルの収録は4曲まで)すべてサウンドプロダクツはお願いしちゃおうかと、トントントンとなりまして。Star☆Tはデビュー以来コンセプトとして地元の色んな方々からの提供楽曲でCDを作ってきたんですが、、、。
菊池:去年の「メロウ」なんて制作関係者10人以上いましたよね。
清水:作詞作曲で14人に関わってもらいました。だったら今回はその逆で、サウンドプロダクツは松中菊池コンビ、作詞は私のみでやると、関わる人数をギュッと絞って、そういう観点からも新しい挑戦をしてみよう、、、、と、もろもろギュギュっとまとめて、今回のシングル「ご当地ソング」の構想になったわけです。
菊池:昨年の5月に、なぁちゃんのソロシングルの曲の依頼と一緒に、Star☆Tの次のシングルはこういう感じでやりたいって話を聞きました。私が夏が全くダメで全然動けなくなってしまうんですが、なぁちゃんの曲は息も絶え絶えで作ったんですが(「赤く塗れ、焔を焦がせ」)、でも、あの曲もこれまでにない感じの、洋楽っぽい曲が作れたなってのもあって。
松中:いわゆる“アイドル王道”を外したいってのはありましたよね。
菊池:実は“アイドル王道”ってなんなのか、よくわかってないですが、、、。
清水:ぶっちゃけて言うと、ミックスコールが入りやすい曲、いわゆる沸き曲をって制作者のみなさんにはお願いしてきましたね、シングル「コングラチュレーション〜希望の鐘の音〜」アルバム「メロウ」は。
菊池:昨年10月に清水さんと具体的にどういう曲を作っていこうかという打ち合わせをした時に、こんな感じにしたいという参考曲を何曲かいただきまして、それがことごとくアイドルらしくない曲ばかりで(笑)、音で言うとデジタルとアナログの融合というか。
松中:言っちゃっていいですか?清水さんからいただいた参考曲は、星野源さんとか、tofubeatsさんとか、米津玄師さんとかでしたね。
清水:はい、現在のJポップのトレンドの1つの方向というか、打込感と生音感のミックスというか、そういう最前線の音も意識したものにしたいってのはありました。アイドルジャンルの内だけのトレンドじゃなくて。まあアイドルジャンルもかなり多様化してきてて“アイドル王道”がなくなりつつあるとは思いますけど。
菊池:アイドルというよりアーティスト寄りの曲にしたいって思いを感じてました。でもどう思います?米津玄師みたいな曲を作れって言われたら(笑)。
GENT:多分ちょっと研究しますね(笑)。
松中:最前線でありつつキャッチ―さも欲しいって、かなりいっぱい要望があったなと(笑)。
清水:要望が多くてすみません、、、(汗)。
菊池:なので、色々な曲をYouTubeなどで聴いたりして、どういう曲にするのか考える、実際の曲作りに入る前にすごく時間がかかりましたね。
清水:あとは、バラードを1曲入れたい、もう1曲はお任せだけどノリのいい曲がいいかな、くらいをお願いしたと思います、10月の打ち合わせで。今回のお二人の分担みたいなのはあったんですか?曲ごとで割り振るとか。
菊池:いや、そういう割振りはしなかったです、最初の清水さんからの要望を松中にもそのまま伝えて、「どうする?」って聞いたら、「うん、うん、やるよ」って感じで。
松中:そんな風に言ったっけ?(笑)。なので、特に曲で割り振らずに、僕の方もまずは色々とトラックを重ねる作業から、、、という感じでした。
清水:時系列としては、10月に具体的な打ち合わせをしてお二人に4曲のサウンドプロダクツを依頼、曲のデモが12月に届きだして私の作詞、ギター入れが同時進行で、ボーカルレコーディングが年末12/26、27の2日間、ミックスマスタリングもお二人にお正月返上でやってもらって、1月10日頃にプレス入稿したという流れです。

(中略 これまでの松中菊池コンビ提供曲について等話してます 映像でお楽しみください)

「ご当地ソング」について
和久田:それでは、ここからは収録曲1曲ずつ解説していただきます。まずはリード曲「ご当地ソング」から。
清水:やっぱり一番産みの苦しみがあった曲ですよね、要望もたくさんしちゃいましたし。
松中:さきほど菊池が言ったように考える時間が長かったですが、方向が決まってからの実際の曲作りは3日間くらいでした。
和久田:へぇー、そうだったんですね。
清水:制作過程はどんな感じだったんですか?
菊池:まずは松中がざっくり曲を作って、そこから詰めていった感じですね。
清水:この曲はコードループしてますか?
松中:多少違うところもありますが、ずっと廻っている、繰り返されていく曲にしたいなってのはありました。
菊池:なぁちゃんソロの「赤く塗れ、焔を焦がせ」もコードループ曲で、こちらは明確にコードループさせてますが、「ご当地ソング」はそこまでは明確にコードループの曲でっていうつもりはなかったと思います。
松中:まず1コーラス作ったんですね、オケのベースというか色々トラックを重ねて雰囲気を作っていって。そこから歌メロを乗せてみたんですけど、それを菊池に聞かせたら「これじゃ覚えられないよ」って言われて(笑)。
菊池:ちょっとメロディが複雑だったんですね、難しくて歌いにくいなと。耳に残る5音のリフもイントロほか随所では使われてましたけど、サビメロではなかったですし。
松中:それで、僕が作ったベーストラックに菊池がメロディを乗せて。
菊池:イントロのキラキラした音は、当初インド楽器のシタールの音を使ってたんですが、途中で変えて日本の大正琴にして、ちょっと和風なオリエンタルな感じにしました。それは、、、この曲、特にメロディに関しては3つポイントがありまして、まず1つ目は、Aメロ等以外はペンタトニックスケールで作ってまして。
松中:マニアックな話ですね〜(笑)。
清水:みなさんここでは解説しないのでググってください(笑)。
菊池:松中が「ペンタトニック」というアルバム出してますが、実はあのアルバムは、、、
松中:ペンタトニックスケールほとんど使ってない(笑)。
菊池:ペンタトニックスケール、日本だとヨナ抜き音階になるんですが、民謡などで使われている音階ですね、ドから始まると4番目のファと7番目のシが抜ける、「ご当地ソング」もそういう音階でメロディができてます。
清水:そうだったんですね、耳に残るリフメロもか、だから日本人の琴線に触れる。
松中:音楽的にもご当地ソングになってる。
菊池:だから「ご当地ソング」を音頭調でやっても違和感がないと思いますよ(笑)。
和久田:あー、なるほど〜、本当だ。
菊池:サビは基本的にヨナ抜きの進行(ペンタトニックスケール)で進んでいます。曲のキーは転調などはせず、ずっとFメジャーなのですが、出だしがC(スケールのソにあたる音)から始まっていますので「ヨナ抜きじゃねーじゃん」という疑問が(万が一)あれば、このような説明になります(笑)。
サビの後半は、Dから始まるダイアトニックスケールで、まるでオクターブの音階練習のように下がり、また上がっていきます。最後はまたヨナ抜きとなり、一見複雑に聴こえても非常にシンプルなメロディ構成となっています。もしかすると、この辺りが(以前の対談と含めて)頭から離れにくいグルグル曲になっているのかなぁ、と個人的には感じています。
GENT:ギターでもペンタトニックってよく使うんですよね、即興でギターソロ入れるなんて時はペンタトニックで入れれば間違いがないというか。
菊池:もともとはジャズの技法ですね、それが日本ではヨナ抜き音階で、他にもいろいろ国や地域によって音階があるんです。沖縄の音階とかね。
そして、2つ目のポイント。今度はメロディのリズムなんですが、Aメロが4分音符で進むんです、ほぼ全部4分音符のみのシンプルなメロディから入って、Bメロでいきなり16分音符になり、サビは曲の元のリズムである8分音符、8ビートに戻るという構成にしてあります。それにサビが低い音から始まるってそんなにないんです。
松中:サビはトンと高いところにいって盛り上げたいって思いがちなんですが。
菊池:でもこの曲ではリフをサビメロで使いたかったので、そのためにBメロを16ビートにして、サビで戻ってくるような形にしたいなと。これは後付けですけど、清水さんがつけた詞は1日の話ですよね、朝が始まって、仕事や学校に行って、夜家に帰ってきて、また朝が来るって。曲も、Aメロの4分音符はゆったり夜明けで、そこからBメロで朝あわただしく動き出して、サビで昼間が来てって感じで、1日のスピード感、リズム感が表現できたかなと。
最後3つ目のポイントですが、この曲はっきりとした終止形で終わらないんです。私が作った曲で言うと「変わるもの、変わらないもの」なんかもそうなんですが、ルート音、キーのコードで終わらない、歌の始まりもキーコードで始まらない、メインリフのランランララランのメロディも最後の音がルート音なんです。で、そうするとどういう効果があるかというと、曲はメジャーキーかマイナーキーかに分かれるんですが、それがあいまいになるんです。メジャー感とマイナー感の間を曲が揺れ動くというか。軽快でありつつどこか哀愁がある、聴く人それぞれに印象を委ねる曲になっていると思います。
松中:そんな感じで2人でやり取りしながら、本当に半々で作っていった感じですね。
清水:音色も最初からあんな感じだったんですか?
松中:最初はもっとデジタル感が強かったですね。
菊池:もっとパフューム感が強かった(笑)。
松中:それで生音感は、GENT君や木曽君にギターを入れてもらったりして。
清水:アコースティックギター結構効いてますよね、印象支えてると思います。
GENT:でもあのアコギそんなに難しいことしてないんですよ、だからギターやる人はコピーしてみてください。
清水:アコギはアルペジオの1本?
GENT:アルペジオと16ビートのストロークの2本入ってますね。
菊池:この曲はギター2人でやってもらってます、GENTさんがアコギで木曽義明さんは、ワウ、 間奏の派手な感じのリフ、バッキングの重めのギター、クリーンギターなどを弾いてもらってます。ギタリストは本当は1人でやりたいって思われてるはずですが、嫌な顔せずにやってくれて。感謝してます。
松中:作詞はどうでしたか?
和久田:どっちが先だったんですか?詞か曲か。
清水:今回はすべて曲先で詞が後ですね。収録曲全部ご当地ソングにすることは決めてたんですが、内容は曲が来るまで決めなかったんです、先に内容決めちゃうとそれに縛られちゃうというか、幅が狭くなるなと、曲を聴いてから書きたいと。なのでデモの到着を待ってたんですがなかなか来ず(笑)。俺、レコーディングに間に合わせられるかなって(笑)。
曲の依頼をする時から、最前線のポップな曲にあえてご当地ソングな詞を乗せるというコンセプトは話してて、出来上がってきた曲がものすごくカッコよかったので、これは目論見どおりだと。これなら思いっきり内容がダサくてもいい、いっそのことタイトルを「ご当地ソング」にしてしまえと。だからタイトルがまず決まった。
和久田:最初に仮歌が来た時に歌詞を見て仮タイトルだなって思ってましたもん。なのに「ご当地ソング」で確定って聞いて「そうなの!?」って。
菊池:名古屋ReNYでの初披露の時に、タイトル「ご当地ソング」って聞いてみんなどんな曲なのって思ったと思いますよ、豊田よいとこ音頭みたいな曲を思い浮かべたんじゃないですかね。
和久田:確かに、「それでは『ご当地ソング』です」って曲フリした時に、客席から「クスッ」「クスッ」って笑いが洩れましたもんね(笑)。
清水:まずタイトルが決まって、それならご当地ソングをご当地ソングするっていう内容にしようと。社会的なメッセージソングの系譜に入ります、「コングラチュレーション〜希望の鐘の音〜」「2021」に続く流れですね。
Star☆T始めた頃に、メディアの取材を受けると「Star☆Tのウリはなんですか」ってよく聞かれたんですが、「いい曲を作って、クオリティの高いステージで観客を楽しませたい、、、」って言うと「弱いですね〜」ってなるんです。ご当地アイドルとしてネタにしやすいウリはありませんかって。それで当時は色々企画書考えたりしたんですけどね。でもね、豊田ご当地アイドルだからじゃあ車の曲だとか、紅葉や梨の衣装着るとか、そういうの本当に求められてることなのかなって。豊田という地方都市で目の前で高いエンターテイメントを魅せる、楽しませる、それでいいじゃないかと、それで全国にもファンが拡がればいいと。もう少し広い、普遍的なテーマに言い換えると、ご当地っていうのは自分たちの生活圏ってことで、他の街と比べることではないんですよね。自分の住む街を良くしたいってだけで、隣の市に勝つことが目的じゃない。もちろん経済効果とか人口流入とかインバウンドとか重要だと思いますが、それがすべてみたいになっちゃうのって違うかなと。だからふるさと納税の問題とか、ちょっと前にあったゆるキャラ投票のこととか、繋がってる問題だと思います。「自分の街と人が一番のはずだから」、ここにはこんないい場所がありますよ、こんなおいしいものがありますよっていう「自慢できる誇りはそっと胸にしまって」って、そういうメッセージを込めました。
松中:ゆりあちゃんが歌ってる「ありのままのフツウの日々を、うたい語るよそれがこのうた」って部分ですべて言ってますよね。
清水:核になるメッセージをいろんな表現で繰り返し言ってる、そこもループしてるんですね。でも「テレビ的なウリだとかもうそろそろ終わりにしよう」ってフレーズは入れるかどうか迷いましたけどね、まあ、少なくともテレビでは流してくれないだろうと(笑)。でもね、テレビだけを批判しているわけではなくて、例えばネット上でショッキングな内容で動画の再生回数を上げるとか、SNSでリツイートやいいねを求めるとかの炎上商法的なマスを求める風潮も含めて、私たちはそういう競争には乗らないっていう宣言というか。ここ数年言ってる、CDの売上枚数とかライブ動員数とかじゃなくて、ライブに来てくれたひとりひとりを楽しませることが目標です、ってのと根本は一緒なんです。
和久田:「ご当地ソング」はするめ曲だねって言われます。ジワジワ来ると。
菊池:この曲のテーマは、ループする、頭の中をぐるぐる回るってことですね、あの手をぐるぐる回す振付もそこから?
清水:そこまでは考えてないと思いますけど、、、。
和久田:観客のみなさんも一緒に踊って欲しいっていう振付ですね。ミックスコールの入る曲ではないので、サビとか一緒に踊って欲しいです。
菊池:ランランララランのリフも繰り返し何回も出てきますから。
松中:数えたら99回出てきます。
GENT:あと1回で100回だった(笑)。
清水:でも99回ってのがいいんじゃないですか?ボーカルレコーディングはいかがでしたか?
松中:大変だったよね、Bメロとか、サビの「友達、同僚、家族・・・」の部分とか早口言葉みたいで。
和久田:ライブに行く車中でみんなで繰り返し練習しました。
松中:時間もなかったので、しっかり譜割りも固めずにレコーディングに入って、メンバーのみんなも含めて形を作っていったところもありますね。
清水:あとコーラスワークも多いですね。コーラスは松中さんが考えてますか?
松中:いや、この曲のコーラスは菊池が考えてますね。
菊池:清水さんが仮歌で入れてくれたコーラスもありますね。
清水:曲がループしてるんで、裏メロ的に色々入ってもいいなと。コーラスはゆりあとみそらが入れてますね。
和久田:話は尽きないので、次の曲に。

プロデュ―サ―によるシングル「ご当地ソング」楽曲解説対談 後半(「好きじゃんね。」「私たちの散歩道」「おいでんStar☆Tver.」について) → http://blog.star2t.com/article/464460845.html
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posted by Star☆T at 16:51| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする