2017年01月01日

新年のごあいさつ

 新年あけましておめでとうございます。
 2016年は、全国ツアーに始まり、多数メンバーの入退団、王道を掲げた4新曲の発表などをはじめ、表に見える部分も見えない部分も、グループとしてもメンバーもファンのみなさんもいろいろなことがあった1年でした。
 今、このようにStar☆Tとして新年を迎えられたこと、これまでになく嬉しく感じています。
 これもひとえに、引き続き、また新しく応援いただくようになったファンのみなさまのおかげと心より感謝申し上げます。
 2017年も、5周年公演、ニューシングル発売と頑張りどころ満載ですが、これまでと変わらず一生懸命にやることだけが取り柄のグループとして頑張って行きたい所存ですので、どうぞよろしくお願いいたします。
2017年元旦 Star☆T一同
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2016年03月31日

【楽曲解説】プロデューサーによるミニアルバム「restart」楽曲解説その2

前回に引き続き、豊田アイドル映画プロジェクト「restart」Soundtarck&Moviesの楽曲について、プロデューサーのみなさんにお話しを伺いました。

――5曲目は「スタート〜神様には前髪しかない〜(ORIGIN)」について。この曲は、Star☆T初のセルフカバー曲ですね。
清水:プロデュースの正木さんが年度末でどうしても忙しいということで、私が代わりに経緯をお話しします。映画「Documentary of Star☆T〜誰がモナカを食べたのか〜」はドキュメンタリードラマということで、メンバーもほぼ全員出ますし、これまでの楽曲も劇中で何曲か使うとのことで、新曲ではなく、リアレンジしたセルフカバーがいいかなと、10月の打ち合わせの時に提案しまして。いろいろ案のある中で、正木さんが「この曲は4年前に作った時から、もっとこうしたかったなと思うところの多い曲なんだよね」と言われて、じゃあセルフカバーしましょうと。
――アコギ中心で温かくて、元のアレンジと似ているようで、実は雰囲気や印象が大分違いますね。
清水:そうですね、木蓮堂感がありますね。前とはガラッと違うほうが・・・と色々試行錯誤してもらっちゃったんですが、最後は4年前の原点に帰ってください!と。マスタリングが終わって「タイトルどうしましょう?」となったんですが、ある意味4年前のバージョンのさらに元のバージョンに遡ったということで(ORIGIN)と付けました。歌も本CDでは唯一全員で歌っている曲です。

――6曲目は清水さんプロデュースの「君に夢中ということは、君が必要で、愛しているということ」についてお願いします。
清水:これまでも、私の楽曲は、新しく作った曲と、以前に作ったものを引っ張り出してきてる曲とに分かれるですが、この曲はかなり若い頃、アマチュアバンドをやっていた20代前半に作った曲です。フェイバリットアーティストを挙げよ、と言われると、ジョン・レノンとポール・ウェラーとなるんですが、この曲はもうもろポール・ウェラーですね(笑)、ソロワークの初期の頃「Wild Wood」とか「スタンリーロード」とか。ジャムもスタイルカウンシルも好きなんですが、ソロワーク初期の頃が一番好きなんです。アレンジも作った当時とほとんど変わってません。
――ほぼ、ドラム、ベース、ギター、オルガンのみのバンドアレンジですね。
清水:こんな渋い曲を収録しちゃうところまで来たんだな、と妙な感慨がありますね(笑)。Star☆Tの最初の頃だったらとてもこんな曲入れられないです。
そういえば、久しぶりにベースを手弾きしたんです、すぐ指の皮がめくれましたが(笑)。歌詞もほとんど変えてません、なので、若い頃の熱い感じが出ちゃってますね。恥ずかしいけど、まあ、この曲にはこの歌詞が合うかなと。だから、いつか生バンドでやりたい曲ですね。
「豊田の星」の主題歌にしたので、ボーカルは主演でもある橋本佳那をメインに据えて、牧野凪紗がサポートで。ライブを想定してかなりキーを高くしてますので、レコーディングはかなり難航しましたが、なんとか妥協せずにやれました。

――6曲目は「Hello Goodbye」について。再び和香さんに加わってもらいます。
和香:この曲は最初から「タイトル“ハローグッバイ”マストで!」って依頼でした。“ハローグッバイ”のフレーズをサビの最後にもってくると最初に決めて作りました。楽曲は、初期のユーミン風というオーダーでしたね。私(たち?)はどうしても、曲にどこか懐かしさを求められる事が多いと思うので、メロディは歌謡曲を意識したり、歌詞も素朴な感じをねらって出してます。
前半、楽しくのどかに過ごした日々、サビのイメージはそれまでと一転してI Have Nothingみたいなドラマチックな展開を考えました。当初「歌詞は 映画そのままでなくてよいです」とも聞いてたので、敢えて少し違う話にしたんですけど、概ね出来上がってから、監督が歌詞を見たいとのことで、監督から修正案が送られてきて、取り入れさせて頂いて、結果、前向きな歌詞にできました。聴きどころは・・・、その、出演Star☆Tメンバーの名前が入ってる部分ですね、これは監督のアイディアです。
清水:とてもシンプルでありながら、実は楽曲としては複雑で・・・と、個人的にはこれまでの和香さんの曲でも1、2を争う好きな曲ですね。デモを聞いた当初から「この曲はアルバムのラストを飾る曲だな」と決めてました。
和香:とにかくどれも、映画・映像を観ずに、曲を書くという無茶振り…>_<。
清水:すみません・・・、なかなかタイトなスケジュールで。
和香:レコーディングが終わってから映画を観させてもらって、「映像を観てからならもっと良いものにできたのに‼」なんて愚痴を言いつつ(笑)、でも、あらためて映画、ストーリーの中の音楽の重要性を実感することができました。豊田の風景の中で繰り広げられるすてきな作品の中で曲が流れて、とても光栄です。

――いよいよ最後は、収録では1曲目の「Restart!」について、プロデュ―サーの菊池さんに再び登場いただきます。
菊池:この曲は、このミニアルバムの中で最後に出来上がった曲ですね。
清水:DVDとセットのミニアルバムといえども、6曲じゃあちょっと少ないなと思いつつ、6曲が出そろってからどうしようか考えよう・・・と先延ばしをしつつ・・・。
菊池:映画の主題歌ではない全体のテーマソング的なものをプラスワンで入れれたら・・・というのは企画段階で伺っていましたが、その時点でどんな曲にするかなどは決まってなかったですよね。
清水:はい。それで、6曲が出そろって俯瞰して聞いてみた時に、やっぱりテーマ曲が欲しい、それもCDのオープニング曲にしたい、と思って、菊池さんに「もう1曲お願いします!」と。依頼したのは、もう年末ぎりぎりくらいでしたね、他の曲のボーカルレコーディングは年明けすぐの予定だったんですが、この曲のレコーディングはもっと遅くてもいいのでと。
菊池:マスタ完成までに色々とギリギリになってしまいご迷惑をおかけしましたm(_ _)m
清水:いえいえ、こちらこそかなりタイトな依頼で、申し訳なかったです。プロジェクトのテーマも決まった頃で、テーマは「restart」でとだけお願いして。
菊池:依頼をいただいた際「曲調や歌詞の雰囲気など全て自由」と、かつて無いほど自由なオーダーでした(笑)。そこで僕の頭の中で検討を重ねることになります。いわゆるアゲ系のハイテンポな曲は前作で「ハイブリッドガールU」がそれを実現しましたし、今回は主に映画の主題歌ということでバラード系が多めなラインナップということもあり、自分なりにバランスを考え「ミドルテンポでノリもあるディスコ系の曲調」という構想がおぼろげながら頭の中に浮かんできました。
清水Pにもその旨をお話しした際「その線でいきましょう」とおっしゃっていただき、本格的にその曲調で作成をすることに決め、共同で製作した松中にも提案してみました。その後、年末年始にかけて様々なディスコ系の曲を聴いたり、様々な角度で松中と話し合い(時には激しいやりとりも…苦笑)、その結果2人がそれぞれラフなモチーフを作り始めました。
ディスコ系の曲はノリは良いですが、どうしてもナイトクラブ的な夜のイメージがあり「restart」の前向きなイメージとは重なりにくく、そのあたりが苦労した点です。
結果的に、A、Bメロは菊池、サビは松中という組み合わせの曲で決定して、ギターの木曽さんにも良いテイクをいただき(アコースティックからロック、ファンクなどマルチなギターの才能をお持ちで非常に助かりました)曲が形になっていきました。
また、組み立ての時点で三者がバラバラな場所でモチーフを作りデータを送り合い、ネットでの遠隔作曲を行ったという点も、Star☆Tの楽曲では初めての試みで、楽しみながら作成ができました。
歌詞もちょっと今までに無いスタンスで作ろうと思い、掛け合いをふんだんに用いて「紆余曲折や葛藤を包み隠さずもがきながらも、仲間や親しい人と支え合いそれぞれの道を進む」というストーリーを描いてみました。
組み合わせという形で作曲をしたのは初めての試みでしたので、曲自体は非常に複雑な動きをしていますが、僕のイメージしていた(爽やかで前向きなディスコノリな)曲は実現できたかな、と思います。
清水:この曲がオープニングに入ったことで、全体に1本芯か通ったというか、締まった感じがします。バラバラな主題歌集ではなくアルバムとしてもまとまりが出たかなと。ボーカルも4人に絞ってレコーディングしました。
菊池:ボーカルは安藤笑さん、嶋ア友莉亜さん、牧野凪紗さん、朝空詩珠紅さんです。上記でも述べたように複雑な構成の歌なので、覚えるのも大変だったかと思います。特にハモリパート(高音がえみちゃん、低音がなぁちゃんです)は特に頑張っていただきました。高すぎたり低すぎたら構成変えるので無理しなくても良いですよ〜とこちらが言っても「出ます、大丈夫です」と二人ともキリっと断言していました(笑)。
この曲が聴いてくださった方へ、どういう印象で届くか楽しみに見守っていきたいと思っています。

――それでは、最後にCDをお聞きのみなさんにメッセージを。
清水:前作の「モノクロームデイズ」が10曲収録!集大成!とフルスロットルで作ったのに比べると、本作はふっと力を抜いて、平常心で出来上がった感じがします。シンプルで決して派手ではないですが、全体的に生音感があって、柔らかくて、ある意味一番Star☆Tのコアな部分が出てるかなと。アイドルらしさはないですが・・・(汗)。映画の手作り感に呼応したところもあると思うので、映画を観て聴てもらってもいいし、もちろんアルバムとして聴てもらってもいいし、スルメを噛みしめるようにじわっと聴いてもらえるとありがたいです。
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【楽曲解説】プロデューサーによるミニアルバム「restart」楽曲解説その1

豊田アイドル映画プロジェクト「restart」Soundtarck&Moviesの楽曲について、プロデューサーのみなさんにお話しを伺いました。

――まずは、清水プロデュ―サーに、本作の制作経緯を伺います。
清水:前作は2015年1月発売の6thシングル「モノクロームデイズ」になるんですが、本当にみなさんのおかげでオリコンチャート19位(シングルウィークリー)にランクインさせていただきました。2014年1月から東京、全国に活動の幅を広げて、フェス出演をかけたコンテストへの挑戦や、名古屋・東京でワンマンライブ開催、全国でリリースイベント、知名度のあるアイドルライブへの出演など、いくつか目標を設定した中でも、チャートインは1つの大きな達成でもありました。これは、アイドルが全国を目指して大きくなっていくコースというかパターンの1つの形だと思うんですが、「そこに正面から挑戦しよう」というのが2014年以降のStar☆Tとしての方針だったわけです。そういう流れの中でいうと2015年7月のZeppNagoyaワンマンライブというのは1つの節目というか区切りでした。1年半かけて一周したというか。
――なるほど、アイドル活動としてひと回りしたと。
清水:はい、そこまで駆け抜けて、「さあ次は?」という時に、もちろんさらに大きな2周目に入る、例えば・・・次のシングルはトップ10入りを目指すとか・・・、さらに大きな会場でのライブを目指すとか・・・という道ももちろんアリだとは思うんですが、Star☆Tとしては、それはちょっと違うかな、と。じゃあ、次は?と言われれば、運営的には、原点回帰、豊田のご当地アイドルとして何をすべきかを考えていくことであり、パフォーマンスとしては、より骨太のエンターテイメントを提供していくということに辿り着きます。いわば、Star☆Tオリジナルをやっていくということです。
そういう思いの中で、2015年の5月頃から、Star☆T出演で、豊田を舞台に映画を作るという企画を進め始めましたから、次のCDは、その主題歌をすべて新曲で作って、5〜6曲のミニアルバムとしてDVDとセットで出すという形に自然となりました。他のアイドルさんもやってないことに挑戦するという意味も含めて。
だから、プロジェクト全体のタイトル「restart(再出発)」は、映画や楽曲の内容からきたものではなく、Star☆Tとしての1つの宣言ですね、決意表明です。
――楽曲制作の経緯はどのような感じだったのでしょうか。
清水:楽曲制作についても新しい挑戦だったと思います。まずは映画があって、その主題歌を作ってもらうという順番です。これまでお世話になっている楽曲制作チームのみなさんには、映画の企画が始まった頃から「次はこういう形でいく予定です」とお話しはしつつ、でもある程度映画の内容が見えてこないと曲も書けないということで、制作時間はかなりタイトでした。
10月かな、松中菊池コンビの菊池さん、木蓮堂の正木さん和香さん、そしていつもレコーディングのディレクターをしていただいているVOXBOXスタジオの深井さんにも来ていただいて打ち合わせをしました。映画は撮影は4本終わってましたが編集はまだあがってきてないので、シナリオを読んでもらいつつ、撮影の雰囲気も伝えて、「さて、どれにします?」みたいな感じで、その場で割とするするっと割り振っちゃいましたね。詳しい話は各曲の解説で話します。
ミニアルバムなので、リード曲というのも設定せず、これまでもアイドルっぽくない曲が多かったStar☆Tですが、今回は、もうはじめから「全然アイドルに寄せなくてもいいですから」と言っちゃってましたね(笑)、バランスもあまり考えずに。とにかく“いい曲”お願いします!と。「モノクロームデイズ」もシングルと言いつつ3タイプ合わせると全10曲あって、中身はアルバムでしたから、かなりバラエティに富んでましたが、今回はさらにディープで、マニアックで、その分作る側は楽しんで作ってしまったかなと。
話を戻すと、12月中下旬をめどに曲を上げてもらって、今回はそのまま全曲OKにしましたから、1月始めにレコーディング、そこから主題歌を元に劇中音楽も作って監督に送って、1月末から全国上映&ライブツアーが始まるので、それまでに映画の完パケをもらうというかなりのハードスケジュールでした。

――それでは、1曲ずつの解説をお願いします。
清水:収録順でいきたいところですが、制作の関係で2曲目の「Lost」から行きましょう。
――了解しました。今回も、各曲のプロデュ―サーに加わってもらいます。「Lost」プロデュースの菊池卓也さんです。
菊池:よろしくお願いします。先ほど清水さんが話されたとおり、昨年の10月頃に制作チームが集まり、どの映画にどのような曲を主題歌とするか、またどのチームがそれを受け持つか等話し合いが行われました。この時点で全ての映画の内容はほぼ確定しており、あらすじなど細かい内容やどんな曲や曲調が主題歌として合うかなどのオーダーが書かれたシートもいただきました。そこで、ざっと目を通してみると「カゲノワズラ」のあらすじが真っ先に目に入り、その時点で一つの曲が頭の中に流れていました。「Lost」です。以前から共同製作をしている松中啓憲の曲で、昨年発売した松中自身のアルバム「ペンタトニック」に収録もされています(※この企画全体の予告編にも使っていただいていますね)。映画をターゲットに作られた曲ではないのですが、偶然にも雰囲気や歌詞が映画の内容と非常にマッチしているな〜と思い「カバー」という形で清水Pに提案をしてみました。
清水:そうでしたね、もうその場で「この映画にぴったりの曲がありますよ」って言ってもらって。
菊池:その話の前後、別の企画としてアイドルコンピレーションのお話があり、Star☆Tに初めて曲提供をさせていただいた曲「ひまわり」をアコースティックバージョンにリアレンジし制作・収録したんですが、その「ひまわり」も最初に提供させていただいたものは松中曲のカバーであり、それを提案した時の感覚に近いものがありました。その他の提供曲は、Star☆Tのために書き下ろした曲で、そのいくつかは松中自身がセルフカバーをしている形ですので、松中曲をカバーいただくのは今回が2曲目になります。
――カバーということで、アレンジ等はどのような形で進んだのでしょうか。
菊池:松中はピアノの弾き語りのシンガーなので、「ひまわり」「Lost」ともに構成はピアノがメインの楽曲でしたが、新たにアレンジを施すにあたり、両曲とも生ギターを押し出した構成にしようと考え、松中のアルバムでもサポートでお世話になった木曽義明さんに再度ギターアレンジをお願いしました。再度、というのは、Star☆T楽曲として彼に初めて依頼した曲は「ハイブリッドガールU」で、パワフルかつメロウなエレキギターを弾いてもらってますので。
今回は全く逆のアプローチではあるのですが、アコースティックとして違和感なく仕上げていただけたので、ピアノは一歩引いた場所に、そしてシンセを柔らかく被せ優しいイメージでオケを仕上げていきました。「Lost」の中盤以降から聴こえてくる鳴き声のような音色は、オーダーして入れてもらったわけでは無いのですが、なんとなく映画本編の「影の存在(※ドッペルゲンガー)」の叫びのようなイメージを表すのにピッタリだな〜、と思い個人的に気に入ったのでそのまま収録しています。
歌詞については普遍的なテーマではありますが、深く染み入り考えさせるようなフレーズ。もしかしたら「ホラー」とは合わないかも知れないけれど・・・、映画のストーリーを拝見した際にビビッと感じた一致感を信じて選曲、アレンジをさせていただきました。
――ボーカルは牧野凪紗さんのソロですね。
菊池:はい、牧野凪紗さん単独です。Star☆T流通版CDにおける完全ソロ、というのは初めての試みではないかと思います。
清水:とても内省的な歌なので、ボーカルを2人以上で割り振るのは合わないし、「カゲノワズラ」の主演も牧野でしたので、ここはすんなりソロで行こうと決まりましたね。
菊池:彼女自身、歌うことが大好きとのことなので、「Lost」もまた彼女なり(またはこの曲を歌ってくださる方)の想いで大事に歌っていただければこの上ない幸いです。

――それでは3曲目「エスプレッソをダブルで」についてお願いします。ここでは木蓮堂の和香さんに加わっていただきます。
和香:よろしくお願いします。
――楽曲制作はどのような経緯だったんでしょうか。
和香:映画が探偵物、それもテレビ版「探偵物語」リスペクトだということで、ハードボイルドな曲、もちろんSHŌGUN風で!というオーダーでした。
清水:正木さんが「SHŌGUNオーダーをうちでやらないわけにはいかない」って言ってたのを憶えてます(笑)。頼む前から「多分食いついてもらえるだろうな」と想定してたところはありますが・・・(汗)。
和香:なので、この曲に関しては、歌詞やメロディからではなく、正木さんにギターでリフから作ってもらいました。そのリフにメロディを乗せていった感じですね。「エスプレッソをダブルで」はリズムと語呂でなんとなく。映画が喫茶店から繰り広げられるので、コーヒーからイメージを膨らませてみました。
――歌詞がとってもハードボイルドですね。
和香:歌詞の内容は、登場人物の中で強烈な印象のマチ子と久藤の物語にしてみました。チャラ男な久藤と、嫉妬深いのにダメ男が好きなマチ子。そういう続編も観たいなと思える映画でした。聴きどころは、リズムがコーヒールンバな部分ですかね。映画音楽なので、こういう曲が良いんじゃないかと、彼女達の歌の得意不得意考えず好きな様に作っちゃいました(笑)。

――4曲目は、Star☆Tへの曲提供は初めてとなる深井勇次さんプロデュース曲です。
深井:よろしくお願いします。
清水:実は、深井さんの「きまぐれストーリー」については他の曲とちょっと経緯が違ってまして、10月の打ち合わせの時に、いつもお世話になっているということで深井さんもお誘いしまして(打ち合わせと言いつつ酒席だったのです・・・)、その時に、せっかくだから1曲お願いします、とりあえずどんな感じの曲でもいいのでお任せします、と無理やりにお願いをしまして。なので、当初は、この映画の主題歌で、ということではありませんでした。その時は「じゃあ、もし出来れば送ります・・・」くらいのお返事だったんですが、数日後にはデモが送られてきて、すごい、誰よりも早いと(笑)。はじめからコンセプトや歌詞もほぼ完成されてましたよね。
深井:この曲、正直に言うと猫の歌です(笑)。猫が家の外に出たい気持ちを歌った歌です。なので、「きまぐれ」「部屋の隅も闇」という歌詞が出てきます。最後には脱走に成功して「サヨナラ」で終わるわけです(笑)。
ただ、それは作詞にあたってのきっかけであり、リスナーが自分なりの状況にあてはめて、いろんな事を想像しながら聴いてもらえたらおもしろいなと、敢えて世界観を特定しないように作詞しました。明るく、前向きな曲に仕上がったかなと思います。
――曲作りはどのようなイメージで?
深井:楽曲は、LIVEを想像しながら考えました。イメージはアンコール前の最後の一曲です!ここでも最後の「サヨナラ」でステージからハケる訳で(笑)。はじめはコテコテのバンドサウンドの楽曲を考えていたのですが、Star☆Tはこれまでもいろいろなジャンルの曲があるとは言え、途中でさすがに違うかなと思い、逃げの意味でポップな曲に路線変更しました。
メロディーは歌いやすくキャッチーである事を心がけましたが、その結果シンプルで簡単な曲にはなってしまいました。でも、LIVEで一緒に歌ってもらえたら嬉しいです。
聴きどころはやっぱしギターソロですね、ギターのアレンジは依頼したのですが、全体のアレンジもギターアレンジにかなり引っ張られました。
清水:早くデモを送っていただいたので、ちょっと待っててもらったんですが、他の人の曲が少しずつ見えてくるにしたがって「アイドルっぽい曲がない・・・」となりまして、さすがに1曲くらいアイドルっぽい曲が欲しい、そのまま「きまぐれストーリー」を収録させてもらおうと。今回の収録曲の中ではもっともというか唯一のアイドル曲ですよね。でも今どきではなくちょっとノスタルジックな歌謡曲っぽさもあり、初めて楽曲提供いただきながら、Star☆Tらしい楽曲だと思います。雰囲気も映画の「Girls Be Ambitious!」に合うなと主題歌にさせてもらいました。歌も映画出演の3人にして。
深井:歌っているメンバーの個性が出るようなテイクも録れたかなと思います。譜割やメロディーがデモとは違っていても、それぞれの歌い癖があったのでそちらを重視しました。
(その2に続く)
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2015年06月25日

【御礼】とよたアイドル映画プロジェクト監督募集にたくさんのご応募ありがとうございました

 豊田ご当地アイドルStar☆Tが出演、2015年夏に撮影、秋から公開予定の短編映画制作プロジェクトの監督・映画企画募集を6月19日にて締め切りました。なんと40人を超えるたくさんの方にご応募いただき心より御礼申し上げます。
 只今、制作映画5本程度の企画を運営事務局にて選考作業中です。
 制作映画決定次第Star☆Tサイトにてお知らせしますので、お楽しみに!
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2015年01月20日

【楽曲解説】プロデューサーによる6thシングル「モノクロームデイズ」楽曲解説その3(最終回)

 Star☆T6thシングル「モノクロームデイズ」について、プロデューサーにお話しを伺うシリーズの最終回です。

―― 楽曲概説シリーズも最終回を迎えました。前回のヴィーナス盤収録曲に続き、今回はシリウス盤、オリオン盤の収録曲についてお話しを伺います。まずは、シリウス盤チーム曲「ブルーヴァレンタイン」について。
清水:これは最後の出来た曲です。3タイプをチーム盤にすることにしたので、曲数は公平に4曲ずつ収録しなければとなったんですが、9曲の目処はついたんだけど10曲目がなかなか決まらなかったんです。ちょっと企画曲というか、コミカルな曲が欲しいなと思って、「Star☆Tかぞえ歌」とか「Star☆T体操」とか色々考えたんですが、どうもどれもピンとこなくて。
当初、12月発売の計画もあって、クリスマスソングをと言ってたんですが、結局1月発売になったんで立ち消えたんです。で、「あ、季節ソングにするか、1月末発売ならヴァレンタインソングだな〜」と。それが決まったら、そこからは早くて、ヴァレンタインソングならタイトルは「ブルーヴァレンタイン」にしようと。1年前に亡くなられた大瀧詠一さん追悼ですね(どうしてかは検索してみてください)。
ここで、また別の筋の話なんですが、4枚目シングル収録の「癪にさわるけどshiny day」を、かの吉田豪さんにラジオで紹介していただきまして。渋谷系が今のアイドル曲に潜んでいるという特集で、フリッパーズギターの曲にそっくりな曲があるという感じで。実は「癪に――」を作る時にはパーフリの曲はすっかり忘れてて、さらにその元からひっぱってきた感じなんですが、吉田豪さんに言われて「確かにフリッパーズギターだったな、この曲」となって。メロがまったく一緒じゃなくてよかった、とホッとしたくらいで(笑)。で、それなら、今回は思いっきり渋谷系をやってしまおう、渋谷系ならやっぱり本山のピチカートファイブだと。田島貴男時代には大瀧詠一の「指切り」をカヴァーしてるし、これで繋がった!という感じで(笑)。だから「癪にさわるけどshiny day」のパート2ですね、この曲は。
ということで、詞もそういうこだわりがめっぽう好物な伴野紀子に頼んで、ストーリーのない語感重視のファンタジーな詞にしてもらいました。歌詞に出てくるビルの上にいるH君は、エイイチ君ということです。これは私じゃなくて伴野のアイディアです。
ボーカルはシリウス曲ということで、個性のシリウスらしく、他にはない感じにしたくて、ダブルボーカル(歌を2回重ねている)で、みんなに「とにかくささやく感じで」とかわいく歌ってもらいました。橋本佳那とか森本凪彩はどちらかというと張り声なので、今回の声は珍しいかなと思いますし、5人の声の特性がよく出てますね。

―― 続いては「情(なさけ)」について。ここでは作詞作曲の古川良則さんに入ってもらいます。
古川:よろしくお願いします。
―― 古川さん曲収録の経緯からお聞かせください。
清水:私と一緒にStar☆Tの運営プロデュースをしている古川さんは、実は高校時代にフォークデュオをやってて、結構いいところまで行ってたそうで、今回10曲収録で、色んなジャンルの曲を入れたいと思って「1曲フォーク曲入れましょうよ」という感じで軽く頼んだんですよね。
古川:この曲は、実は今回初めて作った曲ではなくて、楽曲の基本ベースは昔、私が哲学の先生に師事したときに先生と一緒に創作して出来ていた曲なんです。先生の鼻歌のフレーズをコードに当てはめて歌詞をつけてある程度の曲として作っていました。先生も私も直感タイプですので、上から降りてきたフレーズ、いや、集合的無意識の或部分からのフレーズを「わーっ!」と一気に書き留める感じです。ですから、私一人で作った曲ではありません。
それで、今回、CDの中に入れる1曲として清水Pから「ど・フォークを」の依頼があり、個人的にこの曲が好きなので、この「情(なさけ)」を提出しました。
清水:デモを聞いて「おおお、これぞフォークだぁぁ」と興奮しちゃいましたね〜。私も、菊地さんや正木さん和香さんも、フォークはリアルタイムで通ってないので、こういう曲は書けないですからね、古川さんじゃないと。また、歌詞もいい感じで。
古川:元の曲とメロディ自体はそう変わってないのですが、歌詞の方はアイドルが歌うのには渋すぎなんで、途中途中のフレーズはそのままに、ご当地感も入れつつ今の形にまとめました。
私は、打ち込み機材なんかは持ってなくて、ギター1本ですから、デモ曲の録音はマンションの部屋で、いつも撮影で使っているカメラを自分に向けて、嫁が寝ているタイミングを狙い、そっと静かに歌い録音しました。もし嫁に見られてたら、死ぬほど恥ずかしい・・・(笑)。
―― ボーカル選定についてはいかがでしたか。
古川:この曲はわりと奥深い感じの曲なんで、個人的には、逆にさらっと呟く感じで歌ってくれるメンバーがいいと当初から思っていました。オーディションして清水Pと相談して2人に決めました。
清水:安藤笑と林美憂は、Star☆Tの憂い系歌姫の両巨頭ですからね。
古川:ところで、創作中に個人的に思ったんですが、メロディが日本古来の音階に通じ、子守歌のような感じでもあるし、沖縄調の音階にも通じる部分(龍宮界の感じ)など、改めて日本人の心の深い部分に沁みる曲だと感じています。
清水:アレンジも、本当にシンプルに、ギターとバイオリン、途中からドラムとベース、と余分な音は使わないようにしました。自分の曲だとどうしてもどんどん音を重ねちゃうんですが、この曲は余分な音はいらないなと。
古川:やはり、今、何度聞いてもこの曲に関しては、とてもアイドル曲には思えませんね(笑)。でも、今回のCD(いろんなジャンル曲)としての1曲として、一役になっていて、面白いかなと思っています。

―― 続いて、シリウス盤最後の曲「Because I was born in this city」について
清水:この曲も2つの続編が重なってまして、英語詞としては「Motor City Queen」の続編、詞の内容は「この街に生まれたから」の続編になってます。曲自体はかなり昔に作った曲で、私が映画を作り始めた最初の「公務員探偵ホーリー」用に作った曲なんですが、渋すぎるってことでボツにした曲です。この曲の元ネタは教授ですね、坂本龍一さん。「NEO GEO」に入ってる曲とか、ヴァージン時代の曲とか、それに「Sweet Revenge」に入ってる「A Day in the Park」って曲がとても好きで、その辺をごちゃまぜにしてとにかく教授っぽく、色んな音やメロディが段々重なっていく曲がやってみたくて。レコーディングとミックスをやってくれているBoxVoxStudioの深井さんもそのあたり理解してくれて、色々とアイディアを足してくれました。ミックスでかなりよくなった感じがします。
メインボーカルは橋本佳那、サブで歌ってるのは安藤笑、千賀璃奈、嶋ア友莉亜です。サブの3人は主旋律とハモと両方重ねてますね。佳那は「世の中で一番英語が嫌いだ」と言ってかなり苦しんでましたが(笑)、いい感じで入れてくれました。彼女の声はちょっと黒い(ブラック系)んですよね。うちでいうと、佳那と牧野凪紗は黒い方で、怜緒奈とか笑、璃奈は白い。なので、佳那の声はこういう曲には合いますね。
シンプルなメロディなので、詞は英語にしたいと当初から思ってて、それなら以前の曲から英語をひっぱってきちゃおうと思って探したら、Star☆Tの楽曲って「Motor City Queen」を除いたらほとんど英語使ってないんですよ、これが。どんどん遡ったら、最初の「この街に生まれたから」に行きついてしまった(笑)。「この街に生まれたから」の冒頭に、ルーシー(Star☆T1期生)が英語をしゃべってまして、あれは彼女が訳した詞なんですが、その「the reason why is because I was born in this city」を元に拡げて作りました。

清水:ここまでがシリウス盤です。個性のシリウスなんで、渋谷系、フォーク、英語曲と遊んでる感が満載な盤ですね。ヴィーナス盤は清水曲がないんですが、逆にシリウス盤は「モノクロームデイズ」以外は作曲かアレンジを清水がやってますので、大分雰囲気が違うんではないかと思います。

―― それでは、引き続きオリオン盤について伺います。まずはチーム曲「パパとママの物語」について
清水:これもかなり前に作った曲で、10年位前に豊田市の図書館で子ども向けのミニミュージカルをやったことがあって、その時に作った曲です。自分では当時から結構気に入ってて、いつかなんかの形でレコーディングしたいなと思ってまして。ミュージカルの内容が、みんなが生まれる前のパパとママの1日を想像してみよう!という出し物で、偶然なんですが「My mother,My father」の続編として位置づけられるなと、詞もほぼ作った時のままです。チームオリオンは5人が4期生なんですが、まだみんな幼い感じなので、こういう曲が合うかなと。お父さんお母さんへの感謝を歌うスンタンダード曲になるといいなと。
曲自体は、細野晴臣さんのトロピカル時代を意識して作った憶えがあります。マリンバの音とか使いたくて。リズムがトロピカルじゃないですけどね。実はあのノリは難しいですね。オリエンタルな、ちょっと古いミュージカルアニメに出てくる曲、みたいなイメージです。
歌も、子供が歌っているように、ひねらず自然に歌ってもらいました。まあ、4期生はまだテクニックはないんで。パートは、1番が嶋ア友莉亜と中野采美、2番が橋本杏奈とmisola、3番が朝空詩珠紅と萩野陽向子です。ブリッジの部分は、嶋ア友莉亜と橋本杏奈と朝空詩珠紅が歌ってます。

―― 続いて、オリオン盤3曲目の「いちばん優しいひと」について。ここでは作詞作曲の菊池卓也さんにも入ってもらいます。この曲は、なんとアカペラですね。 
菊池:恐らくStar☆Tの中でも屈指の異色作と自負しております。タイトルは“やさしい”なのに、やってる事は全然優しくない!みたいな(笑)。Star☆Tの楽曲がバラエティに富み過ぎる(今回特に)と言われるのは78%くらいは僕のせいです(笑)。
もともと自分自身がアカペラボーカルをやっていたこと、アカペラアレンジもしていたという経緯もあり、前述の楽曲打ち合わせの際に軽いノリでやりましょう、ということになりました。
歌詞は基本的には失恋のテーマ、しかしガッツリ恋愛の事を描くより、それ以外の「愛」にも当てはまるよう組み立ててみました。単純に恋愛ストレートな内容が苦手という事もありますが(笑)。
―― アカペラのアレンジってとても難しいそうです。
菊池:実は女性のみのアカペラは難易度がかなり高いという現実があります。声域にどうしても制限が出てくるためです(特に低音)。男女混合では昨今海外で話題のグループもあり、アカペラ熱が再び出てきたのかな、という感覚もありますが、いきなりボイスパーカッションなどで派手な演出をするよりも、ストレートで基本を押さえていこう、と思い山下達郎さん(アカペラは彼のライフワークと言えるものです)をイメージした、極めてシンプルなものにしようかなどと試行錯誤の結果、4声のベース無し、ほぼ地ハモというアレンジに落ち着きました。
しかし低音、出来るだけレンジの狭いアレンジにしたつもりですが、やはりキツい。一番声が低いと思われるあかりん(わきゅ)さんでも寝起きか酒飲んでる時くらいしか出ないだろうと思われる低音を何とか出していただきました(笑)
この曲に関しては、別日に自宅でこのためだけにレコーディングをしました。スタジオと比べると環境は決して良くないですが、時間に拘らず自分の思うように録音出来ると思ったからです。そして彼女は他のメンバーが帰った後も自身の納得がいくまで、深夜12時過ぎまで録音に付き合ってくれました。あかりん以外でも、コーラスに関心を持ってくれたメンバーが必然的に良いテイクを出してくれたので、優先的にそちらを採用しました。僕はボーカルトレーニングも行っておりますが、アカペラでは特にロングトーンが重要な要素になりますので、最近はそれを見越したトレーニングをしてきました。多分メンバーは退屈だっただろうけど…(苦笑)
編成は、トップから、あんな、なぎ、りな、あかりんの編成です。
トップ(メインボーカル)の橋本杏奈さんは、チームオリオンということ、何とも言えぬ儚い歌声という理由もあり今回採用しましたが、チームヴィーナスの牧野凪紗さんにも良いテイクを頂いているので、個人的にも、また需要があるようでしたらそちらのバージョンでも音源を出そうかな、と勝手に思っています(笑)
清水:ステージで生歌で披露したいですね〜。アカペラは生でやってこそですから。必ずステージに上げたいと思ってますので、楽しみに待っていてください。これからもう特訓です。

―― いよいよ最後の曲になりました。それでは「叫べっ!」についてお願いします。
清水:前回お話ししたとおり、リード曲オーディション用に書いたロック曲です。早いテンポでロックでと条件を出した手前、これぞというロックをやってみようと。“ど”がつくロックな曲はこれまでないので、ドラム、ベース、ギターの3ピースで1曲って感じで。
実はちょうど夏前に車を買い替えまして、そのカーステレオに90〜00年代のJ‐POPがいっぱい入ってまして(前の所有者の趣味なんだと思います)、当時ほとんど私はJ‐POP聞いてないんですけど、聞いたら、モンゴル800とかいい感じだなと。それから、案外オレンジレンジなんかもよかった。沖縄インディーズですよね?あのあたりの感じ、ギターの音とかいいんですよね。ああいう感じにしたいなと。ロックというかパンクですね、歌謡パンクみたいな路線を狙って。それと、作る時はサンボマスターも聞いてましたね、サンボマスター好きなんです。
でも、イントロのリフは、高校時代にバンドでよくやってたライドネスの「Let It Go」まんまです!アナ雪じゃないですよ、ラウドネスの「Let It Go」。へヴィメタバンドやってたんです。ラウドネス、アースシェイカー、ヴァンヘイレン、モトリークルー・・・、そういう時代です。そこを通ってる人は、このリフを聞いて、ムフフ・・・となってください。私も本当に久しぶりに「Let It Go」聞いたら、やっぱりかっこよかった〜。
すいません、話が脱線しました。歌詞は伴野紀子に依頼しました。彼女も根っこはロック好きなので、もう丸投げで好きなように書いて〜、と。「浮世さだめに逆らい」とか「止めてくれるなこの旅路(みち)」とか、浪花節ロックですよね。「まっとうな道じゃないかもしれないが好きなことだから進むんだ!」という、アイドル自身の宣言でもあり、毎週のようにライブに来てくれるファンの方たち(まっとうな道じゃないですよね、多分)と一体になろうという内容で書いてくれました。
この曲は「モノクロームデイズ」とともに発売前からステージに上げてて、最後にやることが多いので、CDでも最後の収録にしたいなと。アルバムというコンセプトから言うと、ヴィーナス・シリウス・オリオンの順で繋げて聞いてもらってもいいと思います。その締めが「叫べっ!」になってます。

―― 長丁場ありがとうございました。最後に清水プロデューサーから、「モノクロームデイズ」をお聞きのみなさんにメッセージを。
清水:今回は3タイプで10曲収録という大作で、3組の作家陣がこれまでの流れの末に辿り着いている、“続編”的な要素とまったく新しい要素の両方が絡み合った1枚になってます。まあ、いわば、これまでのStar☆Tの楽曲についての集大成になったかなと。次のことを考えずにギリギリまで絞り出しちゃったというか、ストック使い果たしちゃったというか(笑)、そんな集大成になってます。3年やってきて歌もみんな大分上手くなったなと思いますし、ファンの方にとっては、いろんなメンバーのソロ歌やコラボが聞けるのもお楽しみいただけると思いますので、10曲を「フムフム、ムフフ・・・」と聞いてもらえればうれしいです。
posted by Star☆T at 10:28| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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